コンテンツマーケティングの歴史

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングの歴史のサムネイル

コンテンツマーケティングという言葉はアメリカで最近生まれた言葉です。しかし、その手法自体はかなり昔から使われていたことを知っていますか?この記事では、コンテンツマーケティングの歴史と定義についてご紹介します。コンテンツマーケティングの歴史から、今後の動向を探っていきましょう。その答えは、Googleの定めた検索評価ガイドラインにあります。この記事では、Googleにとっての良いコンテンツについてご説明します。企業のWeb担当者やWebマーケティングを生業とする方は参考にしてください。

この記事の執筆者

田中雄太

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アダムテクノロジーズ執行役員
SEOコンサルタント

株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
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コンテンツマーケティングの定義

コンテンツマーケティングの定義については、その歴史を知ることで理解できるでしょう。そもそもコンテンツマーケティング自体、10年以上前にアメリカで発祥した言葉で、アメリカのCMI(Content Marketing Institute)社が作った造語です。 その手法自体は100年も前から確立されており、アメリカでも「コンテンツマーケティング」は伸び率の高いキーワードとなっています。 日本でも、2015年頃から注目され始め、ビジネス語として使われるようになりました。そのため、コンテンツマーケティング自体が新しいマーケティング方法のように思えますが、実はそうでもないのです。

元祖コンテンツマーケティングは紀元前4200年頃

一説によると最も古いコンテンツマーケティングは紀元前4200年頃に書かれた壁画ではないかと言われています。 CMIが作成したコンテンツマーケティングの歴史を表したインフォグラフィックには、紀元前4200年から最近までのコンテンツマーケティングの歴史が記されています。以下の写真をご覧ください。 一番上の図解を見てもらうと、「4200B.C.」と書かれた、人が槍を持っているように見える図解があります。 これは壁に書かれた絵として発見されたもので、熊から身を守る六つの方法と書かれたという意味のもの。目的は定かではありませんが、槍職人が 槍の販売を促進するものだったのではないか、という説があります。 それがコンテンツマーケティングでなかったとしても、紀元前4200年前には 人に伝えるためにコンテンツが作られていたことを証明するものとなったのです。

現代のコンテンツマーケティングを形成した農家向け雑誌「 thefurrow」

現代のコンテンツマーケティングとなった雑誌「The Furrow」。これは農機具メーカーが、自社商品の販売を促進するため、農作物の育て方や農機具の活用方法を紹介する雑誌です。1895年に発行された農家向け雑誌「The Furrow」は、現在でも世界40ヶ国に発行されています。

100年以上前からコンテンツマーケティングの形は完成していた

「The Furrow」は自社のカタログ誌ではなく、農家の必要とする有益な情報を提供していました。顧客に対してダイレクトに営業をかけるのではなく、顧客に農機具は必要なものだと考えさせて購入してもらう方法は、現在のコンテンツマーケティングと変わりません。 たとえ「コンテンツマーケティング」という言葉はなくとも、その手法自体はこの時代から完成していたのです。

The Furrowから見えてくるコンテンツマーケティングの在り方

「The Furrow」は現在コンテンツマーケティングの元祖的存在。ここから、コンテンツマーケティングのあり方が見えてきます。 今でも発行され続けているということは、根強いファンがいるからこそです。そういった根強いファンを作るためには、顧客に対して有益な情報を与える必要があります。 逆にそれさえできれば、紙媒体やインターネットといったプラットフォームは関係ありません。むしろ、コンテンツマーケティングは「有益な情報を与えること」だけに注力することが大切なのです。

インターネットの登場がコンテンツマーケティングを加速させる

1980年代までは、有益な情報を顧客に与える手段は紙媒体しかありませんでした。しかし、1994年にブラウザが誕生してからというもの、コンテンツマーケティングは形を変えて、世界中の人々に情報を伝えることができるようになったのです。 そして、インターネットを利用するユーザーは自分で情報を取り入れることができるため、そこにチャンスを見出し、たくさんの企業はコンテンツマーケティングに注目するようになりました。

Googleはコンテンツマーケティングを推奨している

Googleは良質なコンテンツに重きを置いており、それがユーザーの満足度につながるという独自の考えを持っています。 それは、ただ単にSEOを意識した記事を書くということではなく、誰かにシェアしたくなるような「ためになる情報」や「得した気分になれる」有益なコンテンツが必要になるのです。 コンテンツマーケティングは顧客に寄り添った、有益なコンテンツを作成し続けるマーケティング方法。「世の中のありふれた情報の中から見つけられないような情報」を提供するコンテンツマーケティングをGoogle自体が推奨しているのです。

コンテンツマーケティングを無視してはならない

コンテンツマーケティングを無視してはならない理由は、今後のマーケティングにファンとなる顧客が欠かせないからです。どのサービスや商品にもファンが存在します。 サービスや商品の売上の8割は企業のファンが生み出しているとも言われており、デジタルが進化する中で新規顧客の獲得よりもファンを増やすことの方が大切です。 例えば、Googleの検索エンジンを活用するSEOは、新規顧客の獲得には向いていますが、ファンを育てるには向いていません。そこで、大切なことは「顧客ニーズを満たしたコンテンツ」をお届けし、継続して利用したいと思ってもらう施策をすることです。 コンテンツマーケティングは、顧客と有益なコンテンツを提供し、顧客のロイヤリティを高めます。それを無視していては、企業のファンを作ることはできず、新規顧客を獲得できなければ、倒産の危機に立たされる可能性があります。 そうならないためにも、コンテンツマーケティングにはしっかりと向き合い、ユーザーファーストでためになるコンテンツ作成に注力しましょう。

コンテンツマーケティングに大切なものは何か

コンテンツマーケティングで大切なことは、最新のSNSやインターネットを活用することではありません。なぜなら、前述した「The Furrow」は1895年から2019年の100年以上たった今でも、雑誌という原始的な方法でコンテンツマーケティングを行なっているからです。 逆にそれでも見込み客を獲得し、自社のファンへと育てることができるのは「ユーザーのニーズに100%答えているから」でしょう。 したがって、コンテンツマーケティングに大切なものとは「ユーザーが今欲しているコンテンツ」ということなのです。

まとめ

この記事では、コンテンツマーケティングの歴史についてご説明しました。元祖コンテンツマーケティングは紀元前4200年前ということに衝撃を受けた方も多いでしょう。 その頃から、コンテンツマーケティングの考えた方は根付いていたのかもしれません。念頭におくべきことは、有益なコンテンツを提供するということです。細部にまでこだわったコンテンツを作成しましょう。

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