トリプルメディアとは

コンテンツマーケティング

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トリプルメディアとは、
・ペイドメディア
・アーンドメディア
・オウンドメディア
これら3つを総称したものになります。これらを理解することは、自社のマーケティングを円滑に進められることに加え、利益の向上にもつながります。
そこでこの記事では、トリプルメディアとは何か、その活用方法から3つのメリットをご紹介します。「自社のWebまわりを強化したい」という方は参考にしてください。

この記事の執筆者

田中雄太

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アダムテクノロジーズ執行役員
SEOコンサルタント

株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。

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トリプルメディアとは?

トリプルメディアとは、企業と消費者をつなぐ3つのメディアを総称したものです。前述した通り、「ペイドメディア」「アーンドメディア」「オウンドメディア」の3つがトリプルメディアにあたります。 2006年頃に生まれたソーシャルメディアに影響し、2009年にアメリカのIT関連の情報をまとめたサイトで発表された「マルチメディア2.0」によって、「トリプルメディア」という言葉が広まりました。 前述した3つのメディアは、それぞれ特徴があり、これらをうまく連携させることで、大きな集客効果を生み出します。 特に、様々なSNSがリリースされている今だからこそ、自社を認知してもらう仕掛けを行うことができるのです。そこで以下では、トリプルメディアの各メディアについてを詳しく解説します。

有料の広告を運用するペイドメディア

ペイドメディアは、有料の広告を運用するメディアです。テレビやラジオのCMや雑誌広告、Webサイトのバナー広告などがペイドメディアに当てはまります。 ペイドメディアを運用するには料金がかかりますが、露出機会を短期間で集中的に増やすことができます。新規顧客や潜在顧客を獲得するための宣伝材料として使われることが多いです。 ただ、テレビCM等のマス広告と呼ばれるものは、多くの人に認知してもらうことができますが、露出範囲のコントロールが難しく、直接のCV(コンバージョン)に近いとは言えません。 ペイドメディアを活用する際は、「目的」「期間」「メディアの選定」をしっかりと行い、戦略的に運用する必要があります。 また、以下で紹介する「アーンドメディア」や「オウンドメディア」に繋げて、ペイドメディアで集客した顧客を育てていくことで相乗効果が期待できます。 ペイドメディアとは

SNSを活用するアーンドメディア

アーンドメディアとは、信頼を獲得するといった目的を持つメディアです。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)や口コミサイトを活用し、ユーザーのレビューや拡散によって信頼や信用を獲得します。 企業や発信者がコントロール出来ない情報が発信される(ユーザーの口コミや評価、掲示板、第三者的な企業による情報発信等)ことで、信用や信頼を築くことができるという点がポイントです。 アーンドメディアは投稿に対して誰もが自由にコメントを送ることができます。ただ、投稿内容によっては否定的なコメントで溢れる「炎上」を起こしてしまう可能性もあるので、注意しなければなりません。 他にも、以下で紹介する「オウンドメディア」のコンテンツを拡散、共有できるので、既存客にコンテンツを見てもらうことができます。

企業が自発的に運営するオウンドメディア

オウンドメディアは、企業が自社のリソースを割いて運営するメディアのこと。社内広報誌やパンフレット、チラシなどの紙媒体なども含まれますが、ここでいうオウンドメディアは、自社のサービスを紹介するようなブログのことを指します。 オウンドメディアは自社で運営するために、基本的に何をするのも自由です。 例えば、自社メディアで伝えたいことを余すことなくコンテンツにし、それをアーンドメディアで拡散しても構いません。 自社のことは社員しか知らない一面がありますが、それらをコンテンツにして、外部の方に自社のことを深く知ってもらうきっかけを作ることもできるのです。 メディアにGoogleAdSense(クリック型広告収入)を登録することで、オウンドメディアからも利益をあげることも可能です。単純に「自社のメディア」という枠組みにとらわれず、多角的な思考を持つことでオウンドメディアを最大限活用できます。 【SEO】オウンドメディアの作り方とは?構築に重要な4つのポイント【集客方法も解説】

トリプルメディアの活用方法

トリプルメディアの活用方法は、オウンドメディアで配信したコンテンツをペイドメディアとアーンドメディアで拡散し、たくさんのユーザーに認知してもらうことが一般的な使い方です。 そこで以下では、トリプルメディアの具体的な活用方法をご紹介します。 「新サービスのリリース」という設定でご説明しましょう。まずは新サービスの詳細やビジョン、使い方やどんな人にオススメなのかをオウンドメディア内でコンテンツにします。 そのあと、ペイドメディアを活用し、テレビCMやラジオCMで新サービスの認知度を向上を図り、アーンドメディアに流します。 アーンドメディアではSNSを通じて、新規顧客かつ見込み客を育てていきます。ファンを作るといった感覚に近いです。そして最後は、新サービスのCTAを設置しているオウンドメディアに繋げて、新規顧客を太客へと育て上げるのです。 まとめると、ペイドメディアで認知度を向上させ、アーンドメディアでファンを作る。ここで信頼度を高めておきます。 そして最後に新サービスに興味を持ったユーザーをオウンドメディアにたどり着く仕組みを作る。これがトリプルメディアの活用方法です。 作る。これがトリプルメディアの活用方法です。

トリプルメディアを活用する3つのメリット

トリプルメディアを活用するメリットは全部で3つあります。「オウンドメディアだけ運営したいんだけど、トリプルメディア全てを運営する必要はあるの?」と感じている方はまずメリットをご覧になってください。

認知の拡大

1つ目は認知の拡大です。どのメディアでもそうですが、コンテンツが存在しなければ認知力を拡大させることは不可能です。例えば、オウンドメディアのみを運営する場合は、SEO対策を施す必要があります。 しかしSEO対策で大勢の新規顧客や見込み客を集客するには膨大な時間がかかります。なぜなら、SEOでアクセスを増やすためには、ユーザーの検索するコンバージョンに近いキーワードを予測し、Googleの検索順位で上位を獲得しなければならないからです。 ですので、新サービスのリリースと同時に認知力を拡大するには適していません。そこで、ペイドメディアを活用すれば、新規顧客や潜在層にアピールすることができます。 また、オウンドメディアのコンテンツをアーンドメディアで発信することで、既存ユーザーに拡散してもらえる可能性があります。 トリプルメディアを活用することは、アプローチしたいユーザーに認知してもらうことができるのです。そのため、認知の拡大には、ペイドメディアだけではなく、トリプルメディアを活用することが有効です。

顧客ロイヤリティの向上

2つ目は顧客ロイヤリティの向上です。トリプルメディアは、新規顧客の獲得と既存客の維持を担ってくれます。新規顧客の入り口となるペイドメディアやオウンドメディアから集客した顧客を、アーンドメディアでじっくりとファンに育て上げることが可能です 特に理由がない限り、一度ファンになってしまうと、そう簡単に離れることはありません。例えば、自社のインスタグラムに3,000人のフォロワーがいると仮定します。すると、3,000人はあなたの会社のファンで、新サービスや商品を開発すると、サービスの告知を拡散してくれたり、サービスのレビューを投稿してくれる可能性が高いです。 このように、トリプルメディアを上手に活用することで、新規顧客をファンへと育てる、既存顧客のロイヤリティをさらに向上させることができます。

体験の共有

最後は体験の共有です。私たち人間は、他人が体験したことの共有で自分の行動を決定しています。「今日のランチはどこに行こうかな」とGoogleで検索にかけて、美味しそうなお店は色々見つかるけど、「どのお店にしようかな」と考えている内、無意識に「口コミ」や「体験談」を見て、お店を決めているはずです。 オウンドメディアで商品の情報を発信し、その商品の口コミや評価がアーンドメディアで拡散されれば、新規顧客の目に触れる可能性があります。 一度、そうした口コミや評価を目に触れさせることができれば、ペイドメディアに広告を出稿した際にも、クリック率やCV率を引き上げる効果が期待できます。

トリプルメディアは時代遅れ?新しく提唱されているPESOモデルとは?

今までは「ペイドメディア」「アーンドメディア」「オウンドメディア」の3つを総称したトリプルメディアが主流でした。ですが、現在では驚異的なスピードで進化を遂げるSNSを「Shared Media(シェアドメディア)」として捉えた「PESOモデル」が主流となっています。 トリプルメディアにおけるアーンドメディアの役割である信用を獲得する方法としても、専門雑誌やWebメディアの取材記事の活用と、SNSで共感・拡散をしてもらうことは、注力するポイントや方法がかなり異なりますよね。 そこで、ツイッター、FB、インスタグラム、youtubeなどのSNSを、新たにシェアドメディアとして独立させ、それぞれの活用方法や細かい運用の違いにスポットを当てたのが、「PESOモデル」。 4つのメディアを連携させ、運用することで、マーケティングの効果を最大限発揮することができます。

まとめ

どのメディアもアルゴリズムが進化し、ユーザビリティは向上しているものの、制作者の負担は大きくなる一方です。そこで大切なことは、1つに注力しすぎずに、バランスを取るということです。 この記事では、トリプルメディアについて、解説してきました。 トリプルメディアを運用する際に重要なのは、それぞれの役割を理解し、適切なバランスで運用するということ。 まずはトリプルメディアについての理解を深め、自社に足りないものを客観的に見つめ、それを補うマーケティングとしてトリプルメディア、あるいはPESOモデルを活用しましょう。

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