ディスプレイ広告(バナー広告)とは?特徴と種類・ポイントを解説

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本記事を読んでいる方の中には、未経験でディスプレイ広告の運用を任されたり、初めてのディスプレイ広告で何から取り組めば良いのか分からなかったりする方もいるのではないでしょうか。

ディスプレイ広告は適切な取り組みをすれば成果の出せる媒体ですが、初心者の方には難しいと感じるポイントも多いかもしれません。

そこで本記事では、ディスプレイ広告の概要や特徴を解説するとともに、クリエイティブで意識するべきポイントを解説します。

また、ディスプレイ広告とリスティング広告の違いや、最大の成果を出すためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の執筆者

田中雄太

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アダムテクノロジーズ執行役員
SEOコンサルタント

株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。

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ディスプレイ広告とは?

はじめに、ディスプレイ広告の概要からご説明します。

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に表示される広告のことです。

バナー広告と呼ばれることもありますが、これは「テキスト+バナー」もしくは「動画+テキスト」で表示されることが多いためです。

基本的には、ディスプレイ広告でバナーなどを出稿し、記事LPと呼ばれる簡易型のLPに飛ばします。

そして、記事LPからしっかりと作った縦長のLPに飛ばして成約率を上げる方法が一般的です。

そのため、ディスプレイ広告を配信する際はバナーと動画、遷移先の記事LPを用意する必要があります。

ディスプレイ広告の特徴

ディスプレイ広告には、大きく下記3つの特徴が存在します。

  • ターゲティングは2種類存在する
  • 1クリックあたりの単価が安い
  • バナーや動画を使うことができる

それぞれ順番に見ていきましょう。

ターゲティングは2種類存在する

ディスプレイ広告では、2種類のターゲティングが存在します。

1つ目は、誰に対して配信するかというユーザーベースでのターゲティングです。

Webサイトに訪問したユーザーや、特定の記事を読んだユーザーにのみ配信する方法になります。

2つ目は、配信面ベースでのターゲティングです。

〇〇のアプリ面にだけ配信するなど、プレースメントと呼ばれる配信方法になります。

どちらの方法も試してみて、効果が良いほうに寄せていく運用がおすすめです。

1クリックあたりの単価が安い

ディスプレイ広告は、1クリックあたりの単価(CPC)が安い傾向にあります。

リスティング広告のクリック単価が100円だとしたら、ディスプレイ広告は10円〜30円に収まるケースは多々あります。

クリック数が増えるほど単価の違いは顕著に現れるので、より多くの予算を使って運用する場合は、ディスプレイ広告のほうが効果を最大化できるケースも考えられます。

バナーや動画を使うことができる

ディスプレイ広告では、バナーや動画を使うことができます。

リスティング広告の場合、検索結果に出てくるのは「広告文と説明文」のみです。広告文は30文字以内、説明文は90文字以内であるため、訴求できる情報が少なくなります。

しかし、ディスプレイ広告ではバナーや動画を使って誘導を図れるため、クリック率を高めやすく、ユーザーに商品の情報も伝えやすいことがメリットです。

ディスプレイ広告の種類

ディスプレイ広告と一口に言っても、種類は下記2つに分かれます。

  • Googleディスプレイネットワーク(GDN)
  • Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDA)

大きな違いは、Googleの配信面に出稿するか、Yahoo!の配信面に出稿するかという点です。

Googleの配信面では、YouTubeやアメブロ、ニュースサイトなどが挙げられ、Yahoo!の配信面ではYahoo!ニュース、Yahoo!メールなどが挙げられます。

基本的にはGoogleメインで出稿しつつ、予算を消化できない場合はYahoo!にも出稿するという運用で問題ありません。

ディスプレイ広告のクリエイティブ

ディスプレイ広告には、レスポンシブクリエイティブと、バナークリエイティブの2種類が存在します。

それぞれの違いを知ることで効果的な運用ができるため、ここでは2種類の特徴を順番に解説します。

レスポンシブ

レスポンシブは、テキスト+画像(動画)で訴求できるクリエイティブです。

テキストは見出しと説明文が存在し、画像や動画のどちらでも組み合わせることができます。

Googleのディスプレイ広告であるGDNでは、複数パターンのクリエイティブを入稿することで、自動的にユーザーに最適なクリエイティブが表示される仕組みとなっています。

そのため、規定サイズのクリエイティブをすべて入稿して運用することが重要です。

バナー

バナー広告はテキストが存在せず、画像もしくは動画単体で表示される広告です。

見出しや説明文を設定できないため、必然的に画像にすべての要素を含める必要があります。

レスポンシブタイプとは画像サイズが異なるので、事前にバナー広告用のクリエイティブを作成するようにしましょう。

ディスプレイ広告のデメリット

ディスプレイ広告は、多くの企業におすすめできる広告媒体であることは間違いありません。しかし、事前に下記3つのデメリットがあることも理解しておきましょう。

  • 予算が消化されるスピードが早い
  • 効果測定が難しいケースも多い
  • CVRは低い傾向にある

それぞれ順番にご説明します。

予算が消化されるスピードが早い

ディスプレイ広告は、予算が消化されるスピードが早いというデメリットがあります。

ディスプレイ広告のクリック単価自体は安いものの、多くのWebサイトに表示される分、予算が早く消化されていきます。

リスティング広告の消化スピードに慣れている方だと、最初は少し戸惑ってしまう部分もあるでしょう。

予算の消化スピードを適切に落とすためにも、狙ったターゲットからのクリックが集まっているかを常に確認することが大切です。

効果測定が難しいケースも多い

ディスプレイ広告は、改善要素が多い広告手法です。

バナーのクリエイティブひとつとっても、色味や画像内のテキスト、ターゲティングなど、変数が多いです。

リスティング広告は、出稿するキーワードと広告文などを変えるだけで済むため、リスティング広告よりも大変な運用になることが想定されるでしょう。

適切なABテストを行うためにも、数ある変数の中から優先順位を付けて、1つずつ改善を図ることが重要です。

CVRは低い傾向にある

ディスプレイ広告は、他の媒体と比較してCVRが低い傾向にあります。

それは、ディスプレイ広告では潜在層を狙ってアプローチするためです。

リスティング広告の場合、ユーザーが検索したキーワードに対して広告を出稿できるので、必然的に顕在層に対してのみアプローチできます。

ディスプレイ広告は幅広いターゲットに対して訴求する分、CVRは低くなってしまうでしょう。

しかし、潜在層を獲得できる非常に良い媒体であることは間違いなく、他の媒体では獲得できないターゲットにもアプローチできるメリットがあるため、自社の予算やフェーズに合わせて運用を検討しましょう。

ディスプレイ広告とリスティング広告の違いは?

ここまで、ディスプレイ広告の概要や特徴を解説してきましたが、リスティング広告との違いが分からない方も多いかもしれません。

しかし、これらはまったく異なる広告であることは事実です。

まず、リスティング広告はユーザーが検索したキーワードに対して広告が表示されますが、ディスプレイ広告はキーワードを検索しなくとも、Webサイトのサイドバーやアプリの広告面に表示されます。

そのため、リスティング広告は顕在層を獲得することに向いており、ディスプレイ広告は潜在層の獲得に向いていることが特徴です。

また、クリエイティブ面にも大きな違いがあります。

これらは本記事でも解説しているとおりですが、リスティング広告は広告文と説明文のテキストベースで広告を出稿します。

一方、ディスプレイ広告は、バナーや動画を用いた視覚的なクリエイティブでクリックを集めることが違いです。

費用はディスプレイ広告のほうがクリック単価が安いものの、消化ペースは早いため、基本的にはリスティング広告からスタートし、予算を鑑みながらディスプレイ広告をスタートしてみましょう。

ディスプレイ広告で最大の成果を出すためには

ディスプレイ広告は、運用担当者によって成果に大きな違いが生まれる広告媒体です。

そこで、ディスプレイ広告で最大の成果を出すためには、下記のポイントを意識する必要があります。

  • ターゲティング設定を適切に行う
  • クリエイティブとLPの内容を統一する
  • リマーケティングも行う
  • ディスプレイ広告以外の配信面も併用する

それぞれ順番に見ていきましょう。

ターゲティング設定を適切に行う

はじめに、ディスプレイ広告ではターゲティング設定を適切に行うことが大切です。

ディスプレイ広告では、先述したとおり人ベースもしくは配信面ベースでターゲティングを行えます。

また、これら2つを組み合わせたターゲティングも可能です。

自社の商品やサービスに合わせて適切にターゲティングを行うことで、ディスプレイ広告の効果を最大化できます。

まずは、それぞれのターゲティングで広告運用を開始し、データを見ながら、人もしくは配信面のどちらで運用するべきか見極めましょう。

クリエイティブとLPの内容を統一する

次に、クリエイティブとLPの内容を統一することも大切です。

ユーザーはクリエイティブを見てクリックし、LPへ着地するため、LPの内容がクリエイティブと合っていないと、ユーザーが違和感を感じてしまいます。

その結果、LPの離脱率が高まり、予算を多く消化してしまうことになるでしょう。

特に、LPのファーストビューに関しては、クリエイティブの訴求と合わせる形で制作することが重要です。

リマーケティングも行う

ディスプレイ広告では、リマーケティング広告を設定することも可能です。

リマーケティングとは、Webサイトの特定の記事などを見たユーザーに対してのみ配信できる広告のことを指します。

たとえば、自社のSEOコンサルティングを売りたい場合があったとします。

ここで、ユーザーが自社のSEOコンサルティングに関する記事を閲覧した場合、SEOコンサルティングの記事を見たユーザーに対してのみ配信することができるため、興味関心のあるユーザーを効率良く集客できます。

リマーケティングは幅広い業種業態で成果の出る広告なので、積極的に配信を検討してみましょう。

ディスプレイ広告以外の配信面も併用する

最後に、ディスプレイ広告以外の配信面も併用することが重要です。

ディスプレイ広告は潜在層を獲得するための広告であるため、成約に近い顕在層の獲得には向いていません。

しかし、自社の売上を早期に伸ばすのであれば、商品をすぐに求めている顕在層にアプローチする必要があります。

そのため、まずは顕在層を獲得できるリスティング広告などの媒体で出稿しつつ、中長期的な売上に繋がるディスプレイ広告も併用して出稿することが大切です。

まとめ

本記事では、ディスプレイ広告について解説をしてきました。

ディスプレイ広告は、アプリやWebサイトの広告面に配信できる広告であり、潜在層の獲得に向いています。

レスポンシブタイプとバナータイプの2種類が存在するため、それぞれを配信し、より効果の高いほうに予算を寄せていきましょう。

また、ディスプレイ広告で成果を出すためには、ターゲティングを適切に行いつつ、クリエイティブとLPの内容を統一させることが重要です。

まずはディスプレイ広告を出稿し、データを確認しながら随時確認を進めてみてはいかがでしょうか。

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