【3ステップで解説】ペルソナ設定の具体的な方法と注意点とは
コンテンツマーケティング
Web広告を出稿する際、はじめに検討するのがリスティング広告という企業も多いのではないでしょうか。
リスティング広告は、始めようと思えば当日にでも出稿できるため、売上を早期に伸ばしたい企業にも向いています。
本記事では、リスティング広告の仕組みや概要を解説するとともに、メリットやデメリットをご紹介します。
また、リスティング広告とSEOの違い、出稿するべきケースも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
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はじめに、リスティング広告の概要から解説します。
リスティング広告とは、出稿するキーワードを指定して、検索結果の上部に表示できる広告のことです。
ユーザーが検索するキーワードを指定できるため、別名「検索連動型広告」と呼ばれており、1クリックあたりの課金システムが採用されています。
たとえば、1クリックあたり200円のキーワードが存在したとします。
この場合、1日あたり20回のクリック×30日間の広告を出稿すれば、200(円)×20(回)×30(日)で、合計12万円の広告費になるということです。
また、リスティング広告では月間の上限予算を決められるため、月間予算を10万円に設定すれば、これ以上予算が消化される心配はありません。
ユーザーが検索するキーワードに対して出稿できるので、見込み客を効率良く集められるのがリスティング広告の特徴です。
リスティング広告を始めるにあたって、下記3つの仕組みは最低限理解しておきましょう。
それぞれ順番に解説します。
リスティング広告は「見出し・説明文・URL」の3構成になっています。
見出しとは「広告文」と呼ばれるもののことで、広告のタイトルのようなものです。
説明文とは、見出しの下に表示される90文字以内のテキストのことで、広告の詳細を説明する文章を指します。
URLに関しては、遷移先のWebサイト、もしくはLP(ランディングページ)のことをいいます。
バナーや動画でクリックを集めるディスプレイ広告とは異なり、リスティング広告はテキストベースの広告になります。
リスティング広告では、オークション形式のクリック課金型が採用されています。
リスティング広告では、事前に「〇〇のキーワードで出稿したい」という、出稿するキーワードを選定します。
同時に、〇〇のキーワードを購入する際に、最大でいくらまで支払うという上限単価を決めることが特徴です。
同じキーワードで出稿したい企業が多ければ、入札単価の上限が高い企業の広告が表示されることになります。
そのため、上限予算によっては広告を表示できない場合がある点には注意が必要です。
リスティング広告は、上述した入札単価と、広告の品質で掲載順位が決まります。
「入札単価×品質スコア+広告ランク」の3つの掛け合わせが存在し、これらの最大値が高い企業の広告が表示されます。
品質スコアとは、端的に言えばLPと広告の整合性のスコアです。
たとえば、リスティング広告で「YouTubeコンサルティング」というキーワードを出稿しているものの、LPの内容が「SEOコンサルティング」になっている場合、両者の整合性がないため品質スコアは低くなります。
一方の広告ランクとは、広告表示オプションなどの活用のことを指します。
これら3つの掛け合わせで掲載順位が決まるため、仮に入札単価が競合より高くても、品質スコアが悪い場合は掲載順位が低くなります。
したがって、これら3つのすべてを改善しながら出稿することが大切です。
リスティング広告には、下記4つのメリットがあります。
それぞれ順番に解説します。
リスティング広告は、即効性がある広告媒体です。
即日で出稿できることに加えて、管理画面上を少しいじるだけで出稿するキーワードも改善できるため、効果がすぐに表れます。
ただし、リスティング広告は機械学習が用いられており、一定期間(予算)以上の配信をしないと、効果が最大化できない点は理解しておきましょう。
リスティング広告は、低予算で始められることもメリットです。
極端に言えば、1日あたり1,000円〜広告を出稿することもできます。
そのため、予算のない企業であっても取り組みやすいでしょう。
リスティング広告は、顕在層に効率良くアプローチできることもメリットです。
顕在層にアプローチできるのは、ユーザーが検索したキーワードに対して広告が出稿されるためです。
もちろん、出稿するキーワードによって見込み度合いは異なりますが、見込み度合いの高いキーワードだけに絞って広告を出稿することもできます。
自社の売上を早期に伸ばしたい場合はもちろん、スタートアップで顧客数を増やしたい企業にも向いています。
最後に、リスティング広告はリアルタイムで広告を改善できるメリットもあります。
運用したデータはすぐに管理画面に反映されるので、表示回数の少ないキーワードを減らしたり、問い合わせが獲得できそうなキーワードの上限予算を変更して、対象のキーワードの表示回数を増やしたりできます。
リアルタイムですぐに改善を進められるので、運用担当者からしたら、広告運用が楽しい媒体の1つと言えるでしょう。
一方で、リスティング広告にはいくつかのデメリットも存在します。代表的なデメリットは下記のとおりです。
それぞれ順番に見ていきましょう。
リスティング広告は、潜在層にはアプローチしづらいデメリットがあります。
やはり、ユーザーが検索したキーワードに対して広告が出稿される分、見込み度合いの強いキーワードばかりになることが想定されます。
そのため、潜在層を積極的に獲得していきたい場合は、潜在層の獲得に向いているディスプレイ広告やSNS広告も併用してみると良いでしょう。
次に、リスティング広告はキーワードによっては競合が非常に強くなるデメリットがあります。
1クリックあたり1,500円〜2,000円のキーワードも存在するので、仮に1日1,000円の予算で始める場合、1クリックも獲得できず、そもそも広告が表示されないケースも十分に考えられます。
見込み客を獲得しやすいキーワードほど競合が強くなり、広告予算も必要になるので、キーワードの調整は随時行うようにしましょう。
ここまで、リスティング広告の概要を解説してきましたが、SEOとの違いが分からない方もいるかもしれません。
リスティング広告は本記事で解説しているとおりですが、SEOは、自然検索結果の検索順位を上げる施策のことです。
自然検索結果とは、広告枠やMEO(Googleマップ部分)の下に表示される、Webサイトの記事群のことを指します。
加えて、リスティング広告は出稿する際に一定の予算が必要になりますが、SEOは無料でできる施策です。
記事を作成したり、Googleのロボットに分かりやすい構造にしたりして検索順位を高めていきます。
リスティング広告とSEOは似て非なるものですが、同時並行で進めることも非常に重要です。
なぜなら、リスティング広告は費用を支払えば一定の問い合わせは獲得できますが、永遠に広告費という予算を割くことになります。
これでは、問い合わせを獲得できても利益率が悪く、競合が強くなれば問い合わせを獲得できなくなる可能性も考えられるためです。
しかし、SEOは一度検索上位を獲得してしまえば、多少のメンテナンスが必要になるとはいえ、一定の検索順位はキープできます。
そのため、中長期的に見れば少ない予算で、継続的に見込み客を集められる仕組みを作れるのです。
したがって、短期的な利益はリスティング広告で追い求めつつ、中長期的な売上増加はSEOで狙うようにしましょう。
ここまで、リスティング広告の特徴やSEOとの違いを解説してきましたが、自社はリスティング広告を始めるべきなのか迷う方も多いかもしれません。
リスティング広告は、下記に当てはまる場合は積極的に出稿を検討すると良いでしょう。
それぞれ順番に解説します。
競合がリスティング広告で見込み客を集客している場合、自社も出稿することをおすすめします。
なぜなら、競合が取れているということは、自社でも取れる可能性が高いということです。
もちろん、競合がどの程度LPを作り込んでいたり、どの程度予算を確保していたりするかは調べる必要があるものの、同等以上の運用ができる場合は、必ず出稿することをおすすめします。
次に、獲得したいターゲットが顕在層のケースもリスティング広告の出稿をおすすめします。
リスティング広告は顕在層の獲得に向いているため、自社が顕在層を取りたい場合はすぐにでも出稿するべきです。
また先述したとおり、潜在層も同時並行で獲得したい場合は、ディスプレイ広告も併用して進めてみると良いでしょう。
最後に、リスティング広告を始めようと思っているものの、いくらの予算で始めるべきか迷っている方も多いでしょう。
このあたりに関しては自社の予算に合わせることが前提ですが、1ヶ月あたり30万円程度の予算で始める企業が多いです。
1日10,000円の予算であれば始められる企業も多く、1クリックあたり100円のキーワードであれば、1日あたり100回のクリックを獲得できることになります。
もちろん、LPの品質によって異なるものの、リスティング広告のCVR(成約率)は1%〜2%程度であるため、最高で1日1件以上の問い合わせが取れる計算です。
ただし、これは機械学習が適切に働いた上での計算になるため、最低でも3ヶ月間は同様の予算で出稿し、リスティング広告上にデータを多く集めることを優先するのが大切です。
本記事では、リスティング広告について解説をしてきました。
リスティング広告は、ユーザーが検索するキーワードに対して出稿できる広告であり、1クリックあたりの課金方式が採用されています。
1ヶ月の予算は30万円程度から始めている企業も多く、まずは3ヶ月間以上、継続的に出稿することが重要です。
リスティング広告の運用がうまくいけば、自社の売上に繋がりやすい顕在層の見込み客を多く集められます。
ひとまず、いくらの予算で出稿するべきか、競合がどのようなキーワードで出稿しているのかなどを調べることから始めてみてはいかがでしょうか。