SEOとは
まずは、SEOの概要から解説します。
SEOとは「検索エンジン最適化」のことであり、主にGoogleから評価されるための対策のことを指します。具体的に、SEOには内部対策、外部対策、コンテンツSEOの3つが含まれます。
内部対策とは、titleタグやhタグなど、コンテンツの中心となるタグを最適化し、Googleに適切に評価してもらうための対策です。また、サイトマップを送信してコンテンツの存在を認知してもらうことや、ページスピードの改善なども内部対策に含まれます。
一方の外部対策は、主に被リンクの獲得が挙げられます。被リンクは、Googleが重要視しているSEO指標の1つであるため、質の高い被リンクを獲得することで、安定した検索順位を担保できるようになります。
最後のコンテンツSEOは、SEO対策の中でも根幹となる施策です。ユーザーが検索するキーワードを起点にコンテンツを作成し、悩みを解決した上で集客に繋げる施策になります。
したがって、SEO対策では上記に挙げた3つの施策をPDCAを回しながら実行し、安定した検索上位の獲得を目指して進めていきます。
医療領域はYMYLに該当する
先ほど、SEO対策の概要を解説しましたが、クリニックなどの医療領域は、SEOの中でも「YMYL」に該当します。YMYLとは、Your Money Your Lifeの略語のことで、人の命や健康に関連するジャンルのことです。やはり、
人の命に関連するジャンルに取り組む以上、情報の正確性や信頼性は確実に担保しなければなりません。
そのため、万が一少しでも誤った情報を発信してしまうと、ペナルティを受けるリスクも高まり、ユーザーなど第三者からの評価も落ちることに繋がります。今後SEO対策に取り組む場合は、必ず情報の正確性を担保できるように工夫しましょう。
クリニック(病院)が取り組むべき2種類のSEO
ここまで、SEO対策の概要を解説しました。SEOと一口に言っても、実は複数の種類があります。そこでここでは、クリニックが取り組むべき2種類のSEOをご紹介します。
SEO(自然検索流入)
1つ目は、やはり自然検索流入を目的としたSEOです。自然検索流入とは、ユーザーが検索するキーワードでコンテンツを作成し、検索上位を獲得して流入を得ることを指します。検索結果の中でも、SEO1位の場合のクリック率は平均して20%を超えます。
そのため、検索上位を獲得できればそれだけ多くのユーザーの流入を得られることになり、問い合わせや来院を効率良く促すことが可能です。
ローカルSEO
2つ目は、ローカルSEOです。ローカルSEOとは、Googleマップなどの地域情報において上位を獲得するSEOのことです。Googleマイビジネスに登録し、適切な情報を発信したり、キーワードの対策をしたりすることで上位を獲得できる仕組みになっています。
クリニックがローカルSEOに取り組むべき理由は、ユーザーは自分の住んでいる地域でクリニックを探すことが多いためです。たとえば、銀座に住んでいるユーザーであれば、銀座の訪問診療やクリニックを探します。
上記のようなケースでローカルSEOの上位を獲得すれば、多くの来院や問い合わせを獲得できることに繋がります。そのため、自然検索流入を目的としたSEOと併せて、ローカルSEOにも取り組むようにしましょう。
クリニック(病院)のSEO対策手順

クリニック(病院)のSEOはYMYL領域であるため、対策は難しい業界とも言われています。しかし、適切に取り組めば上位表示できる可能性は十分にあります。そのための手順が下記のとおりです。
- エリア名×疾患で上位表示を目指す
- 具体的なキーワードの選定
- 記事執筆・公開
- アクセス解析・リライト
それぞれ順番に見ていきましょう。
エリア名×疾患で上位表示を目指す
まずは、エリア名×疾患で上位表示を目指しましょう。エリア名に関しては、銀座、新宿などで構いません。次に疾患名に関しては、精神疾患などの大きな括りではなく、統合失調症、うつ病など細かく切り分けることが大切です。
上記のように、
自院が提供しているエリア名と疾患で上位表示を目指しましょう。
具体的なキーワードの選定
次に、具体的なキーワードの選定に移ります。上述したエリア名×疾患のキーワードと併せて、それらに関連するキーワードを洗い出しましょう。たとえば、新宿×統合失調症などであれば、「新宿 メンタルクリニック おすすめ」「心療内科 新宿」などが挙げられます。
Googleは、
関連するキーワードも併せて対策しているサイトを評価する傾向にあるので、細かなキーワードまで適切に洗い出すことが大切です。
記事執筆・公開
キーワード選定が完了したら、次は実際に記事を執筆していきます。ここで大切なことは、記事の構成を作り込むことです。構成とは、記事全体の骨組みのことであり、構成がしっかりしている記事は上位表示しやすい傾向にあります。
また、構成や執筆では、ユーザーの顕在意図と潜在意図を洗い出すことも重要です。顕在意図とは、すでにユーザーが気付いている悩みや、解決したい事柄のことを指します。次に潜在意図とは、ユーザー自身では気付いていないものの、実はユーザーにとって最も有益な情報のことです。
たとえば「毎朝 嘔吐」というキーワードがあったとします。この場合、顕在意図は「毎朝の嘔吐を解決する方法を知りたい」というのが考えられます。一方の潜在意図としては、「ストレスを受けない体にする方法」などが挙げられるでしょう。
このように、ユーザーにとって最も有益な情報は潜在意図に隠れています。そのため、
構成や執筆をする際に潜在意図まで満たせる内容にすることで、ユーザー満足度が高まることに繋がり、高確率で来院を獲得できるようになるでしょう。
アクセス解析・リライト
最後に、公開したコンテンツのアクセス解析を行います。アクセス解析で見るべき点は非常に多く存在するものの、まずは下記3つの点を確認しましょう。
まず、流入しているキーワードを確認します。たとえば「毎朝 嘔吐」というキーワードで対策したコンテンツに、「嘔吐 タイミング」というキーワードで流入していたとします。この場合、既存の記事に「嘔吐のタイミングによって分かる病気の症状」などの内容を追加することで、より多くのユーザーを獲得できるようになります。
次に滞在時間に関しては、基本的には短いよりも長いほうが良いです。なぜなら、滞在時間が長いほうがユーザーに有益な情報を届けられていることの証拠であり、来院に繋がりやすくなるからです。
最後に、コンテンツの遷移先です。問い合わせページやその他重要なページなど、適切なページにユーザーが遷移できているかを確認しましょう。仮に遷移できていない場合は、SEO的にGoogleからの評価が落ちてしまいます。
その他、SEOでは多くの指標が存在します。しかし、まずは上記3つのアクセス解析を行い、数字が悪い場合は適宜改善を図るようにしましょう。
クリニック(病院)はE-A-Tも担保しましょう
ここまで、クリニックのSEO対策の流れなどを解説しました。ここまで解説してきた内容に加えて、クリニックのSEOでは、E-A-Tを担保することも非常に大切です。E-A-Tとは、下記3つの言葉の頭文字を取ったものを指します。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
クリニックは医療領域であり、命に関わるジャンルであるため、上記3つがとても重要視されています。たとえば、医師でも看護師でもない人間が発信する情報は、誰からも信頼されないでしょう。しかし、医師や看護師であっても、自身の経歴や強みを持つ疾患を掲載していないことにより、Googleやユーザーからの信頼を得られていないケースも存在します。
上記のようなケースでは、
当然ながら多くの機会損失を生んでいることになり、集客の観点から見れば非常にもったいないと言えます。そのため、専門性や権威性、信頼性を担保できる情報をWEBサイト上で公開し、適切に評価してもらうための工夫を講じるようにしましょう。
まとめ

本記事では、クリニックのSEOについて解説をしました。クリニックのSEOは医療領域であり、万が一でも誤った情報を発信してしまうと、ユーザーやGoogleからの信頼を損ねることに繋がります。そのため、まずは本記事で解説した注意点や手順を踏むことを念頭に置いて取り組みましょう。
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