【Google】検索ランキングシステム一覧を公開(2022年11月21日)

SEO対策

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2022年11月21日に、Googleは検索ランキングに使用されているシステム19種類をドキュメントにて一覧公開しました。

これらを理解することは、正しいSEO対策を進めるためにも、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供していく上でも、とても重要です。この機会に理解を深めておきましょう。

この記事の執筆者

田中雄太

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アダムテクノロジーズ執行役員
SEOコンサルタント

株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。

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名称が”アップデート”→”システム”に

内容の紹介に入る前に、ひとつ覚えておくべきことがあります。

今回、Google検索ランキングの主要システムを公開するタイミングで、まずは用語の変更があることが告知されました。

例1:ヘルプフルコンテンツアップデート➡︎ヘルプフルコンテンツシステム
例2:ページエクスペリエンスアップデート➡︎ページエクスペリエンスシステム

これは、アップデートを知らせる際などに言葉として混乱を招かないようにするための名称変更です。

「ヘルプフルコンテンツアップデートをアップデートする」
という表現だと重複になりわかりづらくなってしまうところが、

「ヘルプフルコンテンツシステムをアップデートする」
というように意味が伝わりやすくなりました。

では、この名称変更を踏まえて、ここからは公開されたランキングシステムを見ていきましょう。

Googleが検索ランキングシステム19種類の一覧を公開

公開されたGoogle検索ランキングのシステム19種類について、名称と内容を以下でまとめました。

前述の通り、名称は『アップデート』から『システム』に変わっています。

システム名称 内容
BERT BERT(バート)と呼ばれるAIの技術により、単語のさまざまな組み合わせから文章の意味や意図を理解するシステム
災害情報システム 個人が危機的状況にあるときに役立つ情報(個人の危機)や自然災害や人為的災害が発生したときに役立つ情報(SOS警告)をタイムリーに提供するシステム
重複排除システム 似たような内容の記事が重複して存在するとき、有益なページのみを残してそれ以外は除外するシステム
完全一致ドメインシステム ドメイン名に含まれる単語を検索語句と完全一致した場合、コンテンツを過大評価しないよう調整するためのシステム
フレッシュネスシステム 検索クエリに求められている情報の鮮度に合うコンテンツを表示するためのシステム。例)「地震」なら、平時は「事前準備情報」などを返し、地震発生時はニュース記事を上位に表示する。
ヘルプフルコンテンツシステム Googleからの評価ではなく、人(ユーザー)のために作成されたコンテンツを評価するためのシステム
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リンク解析システムと PageRank コンテンツ内のリンクを解析し、クエリに対して最も有益なページがどれかを判断するためのシステム
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ローカルニュースシステム 関連性の高い地域のニュース情報を特定して表示するためのシステム
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MUM Multitask Unified Modelの略称で、言語の理解・生成の両方が可能なシステム。現在は強調スニペットの表示改善などに使用されている。
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ニューラルマッチング 検索クエリや作成されたページのコンセプトを理解し、それぞれを関連づけるためのシステム
オリジナルコンテンツシステム 作成されたページの独自性の高いコンテンツが検索結果で目立つようにするためのシステム
削除に基づく降格システム 法的な著作権侵害によるコンテンツ削除通知”や”個人情報の侵害に関するコンテンツ削除依頼”が大量に処理された場合、そのページのランクを降格させるためのシステム
ページエクスペリエンスシステム 読み込み速度や広告の表示、安全性など、ユーザーがそのページを快適に回遊できるかどうかを判断するためのシステム
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パッセージランキングシステム ページ内をセクションに分けて分析し、検索クエリに対してどの程度関連づいているかをより詳しく理解するためのシステム
プロダクトレビューシステム そのページの商品レビューの質が高いか、愛好家・専門家からのレビューであるかなどを判断するためのシステム
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RankBrain 使用された単語がコンセプトに対してどの程度関連づくものなのかを判断するシステム。これにより、単語が全て含まれていなくても適切な検索結果が表示される
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信頼性のある情報システム 権威性があるページを上位表示させる、質の低いページを降格させるなど、複数のシステムからなる信頼性の高いページを正しく評価するためのシステム
サイトの多様性システム 1つのクエリに対する検索結果に、同じサイトからのページを2つ以上表示させないためのシステム。ただし関連性が高いと判断された場合は表示されることもある
スパム検出システム スパムポリシーに反するコンテンツや行為に対処するためのスパム検出システム

廃止・継承されたシステムは6種類

現行のシステム19種類一覧とともに、廃止されたシステムも6種類公開されています。

これらは、廃止されただけではなく、後継のシステムの一部またはコアランキングシステムの一部として組み込まれています。

廃止されたシステム 内容
Hummingbird 口語的な検索キーワードでも的確な検索結果を表示するためのシステム
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モバイルフレンドリーランキング システム PCだけでなく、モバイルデバイスで適切に表示されるコンテンツを優先するためのシステム(※ページエクスペリエンスシステムに組み込み)
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ページの表示速度システム モバイル検索でよりスムーズに表示されるコンテンツを評価するためのシステム(※ページエクスペリエンスシステムに組み込み)
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Pandaシステム 高品質でオリジナリティの高いコンテンツを確実に検索結果に表示するためのシステム(※コアランキングシステムに組み込み)
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Penguinシステム Googleからの評価を狙う低品質なリンク獲得やSEOスパムを使用したページを排除するためのシステム(※コアランキングシステムに組み込み)
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セキュアサイトシステム HTTPSで保護されたサイトを上位表示するためのシステム(※ページエクスペリエンスシステムに組み込み)
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参考:Google 検索ランキング システムのご紹介

まとめ

Googleが検索システムの一覧を出したのは初めてのこと。
SEO対策に携わるなら、ここに名前があるシステムについては最低限知っておきたいところです。

また、各名称が『アップデート』から『システム』に変更されていますが、昔からSEO対策などをしていた方にとっては、『アップデート』の響きの方が馴染みがあるかもしれませんね。
しばらくは、間違えてしまうこともありそうですが、「正式名称は変わった」ということは覚えておきましょう。

これらのシステムを理解し、正しい方法でSEO対策を進めていきましょう!

アダムテクノロジーズでは、中長期的にGoogleに評価され、ユーザーに価値提供を与えられるSEOコンサルティングをご提供しています。過去4,000キーワード以上で対策を行い、成功した事例が数多くありますので、ご興味をお持ちいただければ、ぜひ以下のリンクから資料をダウンロードしてくださいね。

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