クローラーとは
SEO対策
2022年が終わりを迎えようとしています。そこで、2022年に起こったSEO対策の動きをまとめてみました。
また、2023年にアルゴリズムはどう変わるのか?アップデートの予想についても記載しています。
今年一年の振り返りと、2023年に向けた施策の参考に、ぜひご覧ください。
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
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まずは、2022年に生じたSEO対策のうち、特に重要なGoogleのアップデートに関するトピックを挙げていきます。一緒に振り返っていきましょう。
2022年2月23日に、ページエクスペリエンスアップデートの展開が開始されました。
Webページにおける情報そのものの価値以外に関するユーザー体験に関するシグナルをランキングの評価対象としています。
このアップデートにより、Search Consoleにページエクスペリエンスの状態を可視化したレポートが追加され、下記の内容を総合的に見られるようになりました。
2022年4月26日には、医療情報ナレッジパネルが日本のGoogleに導入されます。
ナレッジパネル自体は日本でも導入されていましたが、医療情報のナレッジパネルは、アメリカに限り2015年から導入されていました。その後、インドとブラジル、イギリスでの導入を経て、日本でも利用できるように。
このアップデートにより、ユーザーは医療情報の中でも質が高く信頼性の高い情報源に、すばやくアクセスできるようになりました。
ナレッジパネルについて|アルゴリズム学園 検索で有用な医療情報へよりよいアクセスを|Google Japan Blog同じく2022年4月には、Multitask Unified Model(MUM)の導入が開始されたことも重要なトピックと言えるでしょう。
このアップデートにより、Googleのコンテンツに対する理解力、処理力が向上。同じ自然言語処理モデルである「BERT」の1000倍強力と言われているほどで、ユーザーに対して、悩みを解決するような情報を届けやすくなりました。
Multitask Unified Model (MUM)とは?Googleの新しいアルゴリズムを紹介|アルゴリズム学園2022年5月25日には、今年初のコアアップデートが実施されました。
このアップデートにより、関連性の高い記事やEATの備わった記事が、よりいっそう評価されるようになっています。
対して、更新が停滞している記事など、情報が古いページは順位が下がった傾向にありました。
2022 年 5 月のコア アップデートのリリース|Google 検索セントラル ブログ2022年6月、タイトルリンク生成のアルゴリズムが改良されます。
このアップデートにより、titleタグで使用されている言語/文字がページの主要コンテンツの言語/文字と一致しない場合、titleタグをページの主要コンテンツ部分の言語/文字に合わせて書き換えるケースが発生する可能性があります。
言語や文字が一致しないドキュメントのタイトルが生成される仕組|Google 検索セントラル ブログ2022年7月28日には、検索品質ガイドラインの改訂が行われました。
今回の改訂では、YMYLの表現が「害を及ぼすトピック」に変更され、Googleが厳しい評価基準を設けているトピックが、ジャンルを問わず「ユーザーに危害を与える可能性のあるトピック」とより広義になっています。
ただし、「ほとんどのトピックはYMYLではない」という記述や、「YMYLの評価はスペクトルである」という記述もあることから、自社の記事がどの程度YMYLとして評価されるのか、を客観的に分析することが重要といえるでしょう。
Google、検索品質評価ガイドラインを改定【2022年7月28日版】ほとんどのトピックはYMYLではない!?|海外SEO情報ブログ2022年8月25日、英語コンテンツにヘルプフルコンテンツアップデートが導入されました。
このアップデートにより、ユーザーファーストのコンテンツがより高く評価されるようになります。一方で、検索エンジンからのトラフィックの獲得を第一としたコンテンツは、検索結果で評価を獲得しづらくなっています。
ユーザーファーストのコンテンツ作りは、Googleが一貫して推奨していることなので、改めて、この軸での評価軸が追加されたということになります。
2022 年 8 月の Google の有用なコンテンツの更新についてクリエイターが知っておくべきこと|Google 検索セントラル ブログ2022年9月12日、日本時間では2022 年9月13日に、今年2回目のコアアップデートが実施されます。
2回目のコアアップデートに関しては、Googleから大々的な告知がなく、展開を始めたことのみアナウンスされました。
順位に関しても、大きな変動はありませんでした。
【Google】2022年9月13日にコアアルゴリズムアップデートを開始|デジタルマーケティングブログ2022年10月19日には、スパムアップデートが実施されました。
スパム検出システムの大規模なアップデートであり、これにより検索結果から、ランキングを不正に操作したり、あるいはユーザーに害を与えたりするようなコンテンツが排除されます。
スパムに該当する恐れのある対策をしていなければ、影響を受ける恐れはありません。万が一、影響を受けた場合は再クロールされて再評価される必要があるため、順位回復には相当な時間を要するでしょう。
【2022年10月】Googleスパムアップデートの特徴について|アルゴリズム学園2022年11月21日、Googleが検索ランキングに使用している主要なアルゴリズムが、ドキュメントにて公開されました。
ユーザーにとって有益なコンテンツを提供するうえで、大変重要な情報になります。
アルゴリズム学園でも、これらのアルゴリズムについてまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【Google】検索ランキングシステム一覧を公開(2022年11月21日)|アルゴリズム学園2022年12月5日、ヘルプフルコンテンツアップデートが日本にも導入されます。
このアップデートにより、低品質なサイトの順位下落が確認されました。
全体的には予想されたほどの順位変動はありませんでした。ただし、今後のアップデートによって、影響範囲が拡大することは十分に考えられるため、ユーザーファーストのコンテンツ作りは意識していきましょう。
予想よりも早かった!? Googleのヘルプフルコンテンツアップデートが日本にも導入される|海外SEO情報ブログ2022年12月15日の『検索品質評価ガイドライン』の更新版で、『E-E-A-T』(ダブル・イー・エー・ティー)というコンセプトが登場しました。
従来の『E-A-T』は、
の3つでしたが、これに「Experience(経験)」が加えられました。
「Experience(経験)」はトピックに対する体験談やレビューといったコンテンツが該当します。検索ユーザーは、より実体験に近い情報を求めているとGoogleが考えているということですね。
また、「Trustworthiness」がシンプルに「Trust」に変更されています。
さらに、「Trust」はこれまでの並列関係ではなく、他の「E-E-A」の上に位置付けられており、「Trust」を獲得するために他の3要素を満たす必要があるということですね。
今回はガイドラインの修正なので、直接的に検索順位に影響することはありませんが、今後ますます『E-E-A-T』を意識したコンテンツ作りが必要となってくるでしょう。
ここからは、Googleのアップデートとは異なるものの、話題になったSEO関連のトピックを取り上げていきます。
2023年にも再び注目される可能性があるため、今のうちにチェックしておきましょう。
SEOにおいて、AIの作る自動生成コンテンツが認められるのか?上位表示できるのか?といった疑問が、業界関係者を惑わせました。
AIコンテンツの利用はGoogleの中でも見解がわかれていますが、「スパム行為のある自動生成コンテンツ」は明確に禁止されています。
ただし、自動生成コンテンツであっても、ユーザーファーストあれば許容されるという見方もあり、一概に悪とは言えないようです。
AIコンテンツはGoogle検索で必ずしも問題にならない、問題なのは検索エンジンファーストのコンテンツ|SEO海外情報ブログ2020年10月、 For Firebaseの機能が搭載された新しいGoogleアナリティクス「Googleアナリティクス4(通称GA4)」がリリースされました。
GA4は、従来のGoogleアナリティクスであるユニバーサル アナリティクスとは管理画面の項目やUIも大きく変更されているため慣れるまで注意が必要です。
また、ユニバーサルアナリティクスについては、2023年7月1日以降はアクセスデータが計測されなくなるため、GA4への移行は早めに済ませておきましょう。
GA4とは?設定方法と導入のメリット・デメリットを解説 GA4(Googleアナリティクス4)の使い方|見るべき項目も解説 GA4(Google Analytics4)の設定方法や基本的な使い方を完全解説! GA4とGoogleタグマネージャーを連携する3つの手順【カスタムイベントも解説】大手のメディアや企業サイトが、サブディレクトリやサブドメインをまるごとアフィリエイトに貸す「ドメイン貸し」の手法にも注目が集まりました。
ドメイン貸し自体は、ガイドラインに明らかに違反しているわけではありません。しかし、Googleは非推奨であると忠告しています。
また、ブランド棄損、検索順位の下落、検索利用への悪影響などのリスクも考えられることから、手を出さないようにご注意ください。
SEOの新たな問題施策「大手サイトのホスト貸し・サブディレクトリ貸し」は何が悪いのか?【SEO情報まとめ】|Web担当者Forum最後に、2023年のアルゴリズムはどう変わるのか?アップデートを予想してみました。
2023年に向けた施策の参考になれば幸いです。
Googleのプロダクトレビューアップデートは、現在英語コンテンツにのみ適用されています。
また、Googleの検索チームからも、「グローバル展開の通知は出ていない」とのコメントがありました。
しかしながら、2回目のプロダクトレビューアップデートの際に、Googleは「今後はより多くの言語で商品レビューのサポートを拡大する予定です」と明言しています。
このことから、日本への導入は遠くない未来に訪れる可能性が考えられます。
MUMは、1つの質問を細分化し、重要な情報を組み合わせることで、ユーザーの悩みに対していっそう有益な回答を提供することが可能です
とりわけ命に関わるクエリに関しては、このMUMの理解力を活かすことで、検索意図をより的確に検出できると考えられています。
また、言葉の壁による影響が少ないMUMは、検索スパムの排除にも役立ちます。
ユーザーファーストの目線で考えた時、MUMは大変優れたアルゴリズムであることから、今後はさらに活用が活発になると予想されます。
すでにGoogleではAIを使ったスパム対策を行っていますが、前述したMUMもまたスパムの排除に役立つことから、2023年にはMUMも交えたスパム対策が展開されると考えられます。
2022年9月のコアアップデート以降、ドメイン貸しをしていたサイトの検索トラフィックが大きく減少している様子が確認されました。
ドメイン貸しについて、以前からGoogleは「非推奨」であると忠告していましたが依然として行われていること、それどころかここ1~2年で横行していることから、今後はより厳しく取り締まる可能性が考えられます。
現時点でショート動画やSNSは、様々なクエリの検索結果として役立つことが明らかになっています。
そしてGoogleでは、検索結果でショート動画やSNSをどのように見せるのか、テストしているようです。
まだ模索中ではあるものの、ユーザーのニーズや最適な提供方法が明らかになったならば、ショート動画やSNSを活かした検索結果の提供も行われるようになるでしょう。
ページエクスペリエンスアップデートやヘルプフルコンテンツアップデートなど、比較的大きな動きのあった2022年のGoogleアップデート。
ただ、Googleが推奨しているのは、ユーザーのためのコンテンツであり、その「コンテンツの質」が問われていることは揺るぎません。
ユーザーファーストのSEO対策やコンテンツ作りをしているのであれば、特に焦る必要はありませんので、継続していきましょう。
アダムテクノロジーズでは、中長期的にGoogleに評価され、ユーザーに価値提供を与えられるSEOコンサルティングをご提供しています。過去4,000キーワード以上で対策を行い、成功した事例が数多くありますので、ご興味をお持ちいただければ、ぜひ以下のリンクから資料をダウンロードしてくださいね。