【学校のSEO対策】実行するべき項目と手順・注意点を解説
SEO対策
2020年、従来のGoogleアナリティクス(UA)から、大きくバージョンアップしたGA4(GoogleAnalytics4)がリリースされました。従来とは管理画面も大きく異なり、仕様に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、GA4の概要を解説するとともに、GA4とGTM(Googleタグマネージャー)を連携する手順を解説します。また、GA4とGTMを連携するメリットも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
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入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
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まずは、GA4(GoogleAnalytics4)の概要から解説します。GA4とは、次世代バージョンのGoogleアナリティクスのことです。従来のアナリティクスとの一番の違いは、アプリとWEBを同時に計測できるようになったことです。
従来のアナリティクスでWEBとアプリを計測する場合、WEBはGoogleアナリティクス、アプリはFirebaseアナリティクスを使う必要がありました。しかし、GA4ではこれらを一元管理することが可能になりました。
上記のように、様々なケースを横断して計測できるようになったことがGA4の特徴です。加えて、GA4ではイベント単位でページビューを計測します。アプリの場合、ページ遷移という概念があまり存在しておらず、イベントごとにページビューを計測する必要があります。GA4ではそれらにも対応できるように、ページビューをイベント単位で計測するように変化したということです。
なお、従来のGoogleアナリティクスは、2023年7月にサポートが終了すると言われています。だからこそ、今のうちからGA4の仕様に慣れる必要があると言えるでしょう。
ここまで、GA4(GoogleAnalytics4)の概要を解説してきました。ここからは、GTMでGA4を設定するメリットを解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
GTMのコードをWEBサイトに設置することで、以降GTMでタグの設定を変更するだけで、自動的に変更が反映されます。仮にGTMを設置しない場合では、プラットフォームや製品ごとにタグの管理をする必要があり、非常に大変なことは間違いありません。
GTMでは、Google製品の他にも様々なプラットフォームに対応しているので、担当者の手間を削減できます。また、HTMLタグの設置ミスも防げるため、適切にデータを計測することが可能になります。
GA4は従来のアナリティクスと比較して管理画面の仕様も大きく変わっており、日々アップデートが繰り返されています。そのため、何らかの原因で、GTMのタグが機能しない可能性も考えられます。
しかし、GTMはバージョンごとに設定を管理する仕様になっていることが特徴です。これにより、現状のバージョンで不具合が起きてタグが機能しなくなった場合は、機能していた1つ前のバージョンに戻して計測することが可能です。
GA4のイベント管理は、GTMでも行えます。GA4はカスタムイベントを使用して計測する機会も多いので、イベント管理をGTMで行えるのは非常に大きなメリットです。また、GA4設定やGA4イベントに関しても、予めGTMに用意されています。
上記のように、GA4とGTMはともにGoogle製品であるため、非常に相性が良いことが特徴です。
ここまで、GA4(GoogleAnalytics4)とGTMを連携するメリットを解説してきました。ここからは、GA4とGTMを連携する手順を解説します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
GA4の管理画面に「プロパティ」のタブがあります。プロパティから「データストリーム」を選択し、次に「ウェブストリーム」を選択しましょう。計測したいウェブストリームの種類を選択することも可能ですが、選択肢が出てこない場合はウェブストリームのみを選択する形で構いません。
ここでは、はじめにウェブストリームをコピーしておきましょう。
次に、GTMの管理画面にログインします。管理画面のサイドバーに「タグ」というメニューがあるので、そこで「新規」をクリックします。様々なタグタイプが出てきますが、「Googleアナリティクス:G4設定」を選択しましょう。
次に測定IDを入力する画面が出てくるので、そこで上記でコピーしたGA4の測定IDをペーストします。最後に、配信トリガーの種類を選択します。All Pages(PV計測)など、目的に合わせて種類を選択しましょう。/p>
次に、GTMの管理画面のサイドバーに「サマリー」という項目があるのでクリックします。右上に「プレビュー」ボタンが設置されているのでクリックしましょう。URL部分に、測定IDを抽出したWEBサイトのURLを入力して「Connect」ボタンをクリックします。
「Tag Fired」の中にGA4が含まれていれば発火は完了です。仮に表示されない場合は設定が間違っている可能性が高いので、抽出した測定IDが合っているかや、タグタイプでGA4を選択しているかなどを確認するようにしましょう。
ここまで、GA4(GoogleAnalytics4)とGTMを連携する手順などを解説してきました。ここからは、GA4(GoogleAnalytics4)の重要機能であるカスタムイベントに関して解説をします。
カスタムイベントとは、パラメータ名とイベント名をオリジナルで設定したい場合に使う項目のことです。GA4の管理画面から「イベントを作成」を選択することで、カスタムイベントを作成できます。
従来では、カスタムイベントをGTMを使ってカスタマイズしたり、gtag.jsを変更したりする必要がありました。しかし、現行のバージョンでは管理画面から設定できるようになっているので、非常に便利になったと言えます。
次に、おすすめのカスタムイベントを3つご紹介します。
商品をWEBサイトで販売する場合、一定金額以上の購入に絞ってデータを計測したいケースが多いのではないでしょうか。そういった場合、下記のようにカスタムイベントを設定してみましょう。
上記を設定することで、5,000円以上の購入に絞り込むことが可能です。適宜、販売する商品の価格帯に合わせて変更してみてください。
次に、ページ到達率を計測したい場合のカスタムイベントです。ページ到達率とは、ページ内のどの部分までユーザーが読んでいるのかを表す指標を指します。下記のようにカスタムイベントを設定しましょう。
値の下段にあたるURLには、計測したいページのURLを入力しましょう。
最後に、特定のページの表示回数を計測したい場合のカスタムイベントです。たとえば、サンクスページなどが代表例として挙げられます。表示回数を計測したい場合のカスタムイベントは、下記のように設定しましょう。
値の下段には、サンクスページのURLを設定しておきましょう。
本記事では、GA4(GoogleAnalytics4)とGTM(Googleタグマネージャー)を連携する手順を解説しました。連携はGA4でIDを抽出し、GTMに設置した後に発火を確認するという手順で行えます。連携することでタグの一元管理ができたり、復元が容易になったりするメリットがあるため、GA4の導入と併せて必ず行うようにしましょう。
まずは、GA4を導入することから始めてみてはいかがでしょうか。