構造化データとは?SEOへの影響と書き方を初心者向けに解説
SEO対策
リスティング広告などのインターネット広告を運用する際、コンバージョンが発生したかを確認するにはタグを埋め込まなければいけません。しかし、タグの埋め込みにはHTMLを編集する必要があり、専門的知見のない方には難しいと感じる場合が多くあります。
そのようなときに活躍するのが、Googleが提供しているツールであるGTM(Googleタグマネージャー)です。本記事では、GTMの概要や使用するメリット、設定方法をご紹介します。また、GTMを使う際の注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
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入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
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まずは、GTM(Googleタグマネージャー)の概要から解説します。GTMは、Googleが提供しているツールであり、アクセス解析ができるタグを一元管理できます。通常、GTMを使わずに広告のコンバージョンなどを計測する場合は、一からタグを発行し、計測したいページ(WEBサイト)のHTMLに埋め込まなければなりません。
しかし、上記を都度行うとなると非常に手間がかかり、初心者の方ではHTMLを編集する不安も残ってしまいます。GTMであれば、そのような場合にGTMの管理画面上からタグの埋め込みや修正ができるため、工数もかからず、別の場所を編集してしまう怖さもありません。
上記のような概要から、GTMは多くの企業のWEB担当者のみならず、広告に関連する業務を行う幅広い業種業態の企業に導入されています。
ここまで、GTM(Googleタグマネージャー)の概要を解説してきました。今後GTMを使うにあたって、覚えておくべき言葉がいくつかあります。少々量は多いですが、それぞれを理解することで設定もより容易になるでしょう。
それぞれ順番に解説します。
アカウントとは、次で解説する「コンテナ」を管理するグループのことです。グループは、基本的に1社につき1つで運用するケースが多くなっています。ただし、たとえば1つのWEBサイトを複数社で管理している場合は、その複数社分のアカウントを作る形になります。
また、1つの会社で5つのWEBサイトを持っていたとしても、会社は1つなのでアカウントも1つということです。
コンテナは、タグを設置するWEBサイトやホームページのことです。1つのWEBサイトにつき、1つのタグで管理するケースが多くなっています。
ワークスペースは、GTMの作業環境のことです。主に、タグの設定や管理、修正作業を行います。なお、GTMは無償版と有償版が用意されていますが、無償版では1つのコンテナに対して、3つまでワークスペースを設けることが可能です。
また、上記のワークスペースはそれぞれが独立して存在しています。よくあるミスとしては、すべてのタグを1つのワークスペースで管理してしまい、意図しない別のWEBサイトのタグまで修正されてしまう点です。
そのため、必ず独立したタスクは独立したワークスペースで行うようにしましょう。
タグは、アクセス解析をするためのコードのことです。次で解説する、トリガーの条件を満たした際にタグが反応する仕組みになっています。
トリガーは、上述したタグが発火する際の条件を指定するものになります。たとえば、サンクスページにユーザーがアクセスしたタイミング、動画の視聴を開始したタイミングなどが挙げられます。
上記のご説明のとおり、タグはトリガーが設定されていなければ発火しないため、設置だけされていても一向に計測されない点に関して注意しておきましょう。必ず、タグとトリガーの設定はセットで行うことが大切です。
変数とは、その時々に応じて変わる可能性のある条件のことです。たとえば、自社のECサイトを運営している場合、色や金額、キャンペーンなどのユーザー側の条件が変わるケースがあるかと思います。
そのような場合に変数を設定することで、より深いアクセス解析ができるようになります。とはいえ、変数を設定しなくても、タグとトリガーが設定されていれば計測は可能です。そのため、GTM初心者の方は、一旦変数に関しては触れない形で問題ありません。
バージョンとは、GTMを設定した際の状態を保存できる機能のことです。バージョンでは、タグ、トリガー、変数を保存できます。そのため、今後GTMの設定を修正した後に元の状態に戻したい場合は、バージョンから設定を復元することができます。
ここまで、GTMの基本的な機能などを解説してきました。ここからは、GTM(Googleタグマネージャー)を使用する2つのメリットをご紹介します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
GTMを使う最大のメリットが、タグを一元管理できることです。通常、GTMを使わずにタグを管理するとなったら、スプレッドシートやエクセルにURLとともに管理する必要があります。しかし、これらは手動で行うため、どこかでタグの記載にミスがあると修正をするのも困難になります。
GTMであれば管理画面からタグを一元管理でき、タグやトリガーの設定自体も容易であるため、初心者の方こそGTMを使ってみてはいかがでしょうか。
WEBサイトにHTMLタグを埋め込むと、その分だけページスピードが遅くなってしまいます。しかし、GTMはGoogleが提供しているツールであるため、ページスピードに大きな影響が出ないメリットもあります。
Googleは、コンテンツを評価する要素の1つとしてページスピードを挙げています。Googleからの評価が落ちることなく、タグを一元管理できることがGTMのメリットだと捉えれば良いでしょう。 サイトの表示スピードを改善させる方法は?メリットやデメリットもあわせて解説ここからは、GTM(Googleタグマネージャー)の具体的な設定方法をご紹介します。必要な手順は下記のとおりです。
それぞれ順番にご説明します。
まずは、GTMのWEBサイトにアクセスし、アカウントを発行しましょう。最初に入力するべきは、アカウント名、コンテナ名、アカウント(コンテナ)の使用場所などです。項目数は少なく、アカウント開設はすぐに終わります。
アカウントを開設すると、WEBサイトに埋め込めるコードが発行されます。そのコードを、GTMから指定された場所に貼り付け(埋め込み)ましょう。
コードを埋め込んだら、次はタグの設定です。GTMの管理画面に「タグ」のタブがあるので、新規作成をクリックします。タグには「Googleアナリティクス」「コンバージョンリンカー」などの一覧が表示されるため、目的に応じて種類を選択します。
タグの次は、トリガーの設定です。「トリガー」タブがあるので、そこからタグに応じた種類を選択します。この時点では、あくまで設定したいタグとトリガーを選択しただけなので、実際に発火はされておらず、計測もされていない状態です。
タグとトリガーの設定が完了し、公開ボタンを押せば、実際に計測が開始されます。なお、公開前には必ず、WEBサイトの表示崩れがないかを確認しましょう。GTMのコードを新たに埋め込んでいるので、万が一の可能性で表示崩れが起きている可能性はあります。
問題がなければ公開し、これにてGTMの全体設定は終了です。
ここまで、GTMの使い方などを解説してきました。最後に、重要なGTMの注意点を2つご紹介します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
先ほどGTMの使い方を解説しましたが、本当に正しくGTMが機能しているか不安に感じる方は多いのではないでしょうか。GTMが正しく機能しているかを確認するには、Google Chromeの拡張機能を使うのが便利です。
「Tag Assistant Legacy (by Google)」をダウンロードして有効化した後に、タグを設置したWEBサイト(ページ上)で「Enable」ボタンを押します。そこで、拡張機能上でタグが正しく反応していれば、タグが問題なく設定されていることを確認できます。
根本的な注意点ではあるものの、ページに誤りがないかも確認しましょう。よくあるのは、タグの設定は適切なのに、設置したページを間違えており、計測が正しくできていないケースです。
アクセス解析を正しく行うためにも、ページに誤りがないかは必ず確認しましょう。
本記事では、GTM(Googleタグマネージャー)の使い方を解説してきました。GMTを使うことでタグを一元管理することができ、ページスピードにも影響を及ぼさないメリットがあります。また、アカウントの発行からトリガーの設定まで難しい作業はないため、初心者の方でも容易に使うことが可能です。
まずは、タグを埋め込むページの確認を行い、実際にGTMでタグを埋め込んでみてはいかがでしょうか。