【医療領域のSEO】クリニックや病院が集患のために留意すること
薬機法
クリニックや病院でSEO対策を行おうと思っても、知見がない場合は何から取り組めば良いのか分かりません。
また、現在進行形で対策を進めているものの、本当に正しいやり方であるか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、SEOの概要と、病院のSEO対策の種類を解説します。
さらに、病院のSEO対策の事前準備や実際の手順もご紹介しますので、SEO対策を検討している方はぜひ参考にしてください。
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
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まずは、SEOの概要から解説します。SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、主に代表的な検索エンジンである「Google」に対して、適切に評価してもらうための対策を指します。
Googleには、ホームページやブログ記事を評価するクローラーと呼ばれるロボットがいます。このロボットが理解しやすい内容でブログ記事を作成したり、ホームページを制作したりすることがSEO対策のポイントです。
また、Googleから評価されるホームページであっても、実際にユーザー(患者様)が来院したいと思える内容でなければ、集客数は向上しません。したがって、SEO対策は、Googleに対して評価してもらえる仕組みを作るとともに、ユーザーに行動してもらう魅力的なコンテンツを作成することが最も重要です。
病院のSEO対策と一口に言っても、種類は様々です。ここでは、取り組むべき3つのSEO対策をご紹介します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
内部対策は、WEBサイトの中身の部分の対策になります。
具体的には、タイトル(title)タグにキーワードを入れたり、ディスクリプションにキーワードを含めたりして、クローラーに内容を伝えやすくすることが内部対策の目的です。
また、内部対策は種類が非常に多岐に渡るため、一概にこれをやっておけば確実に成果が出るといった施策はありません。
しかし、ページスピードやモバイルデザインの最適化、構造化データの実装などの専門分野も適切に対策することで、検索エンジンから高い評価を受けられることも事実です。
まずは、WEBサイトのURLをhttpsにしたり、titleタグや見出しタグにキーワードを入れたりするなど、基本的な対策から講じるようにしましょう。
外部対策とは、主に被リンクを獲得するための対策のことです。
被リンクとは、外部のWEBサイトから、自社(自院)のWEBサイトに送ってもらうリンクのことを指します。
Googleは、被リンクを外部のWEBサイトやユーザーからの信頼の指標として捉えているため、良質な被リンクが増えるほど、検索順位に好影響をもたらします。
外部対策の具体的な内容としては、外部のWEBサイトから被リンクを得られるだけの良質なコンテンツの作成や、相互リンクなどが挙げられます。
なお、被リンクが有料で販売されているケースもあるものの、絶対に購入してはいけません。
なぜなら、Googleは低品質な被リンクがあるほどWEBサイトにマイナス評価を下すためです。
したがって、外部対策といえども、基本的には良質なコンテンツを作成することが先決です。
まずは、患者様にとって有益なコンテンツを発信することに注力しましょう。
最後のSEO対策が、コンテンツSEOです。コンテンツSEOとは、ブログ記事やコラムなどを通して、患者様に役立つ情報を発信し、信頼を獲得しながら自院に集客するSEO施策です。
たとえば、自院が「脳梗塞後遺症」の分野で病院を運営しているとします。
この場合「脳梗塞後遺症 治し方」などのキーワードでブログ記事を作成し、脳梗塞後遺症に悩んでいる方に役立つ情報を発信します。
そうすることにより、上記のような悩みを抱えている方が「自院であれば悩みを解決してくれるかもしれない」と感じ、実際に来院や問い合わせをしてくれるというのがコンテンツSEOの全体像です。
SEO対策は、内部対策はもちろん重要ではあるものの、コンテンツSEOをどれだけ成功させられるかが鍵になります。
病院は、地域性の強いビジネスです。
エリアをまたいで来院する患者様は少ないため、基本的には、自院を展開している地域でどれだけの患者様を集められるかが重要になります。
そこで役立つのが「ローカルSEO」です。ローカルSEOとは、特定の場所で検索された際に上位表示を狙うSEO対策のことで、マップエンジン最適化とも呼ばれます。
たとえば「新宿 病院」「銀座 在宅医療」といったキーワードが挙げられます。
その特定の地域で、自院の疾患名などが検索された際に自院が上位表示されることで、効率的な来院を見込めるのがローカルSEOの強みです。
病院のSEO対策では、通常の自然検索結果で上位表示を狙うSEOと併せて、Googleマップでの上位表示を狙うローカルSEOを攻略することが非常に重要です。
ここまで、病院のSEO対策の概要を解説してきました。ここからは、実際にSEO対策を始める事前準備として、下記3つをご説明します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
WEBサイトは、モバイルフレンドリーにすることをGoogleは推奨しています。
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンなどのモバイルデバイスでWEBサイトを見た際も、適切なデザインで表示されていることを指します。
しかし、病院やクリニックのWEBサイトは、モバイルフレンドリーにできていないケースがまだまだ多いです。
しかし、Googleが推奨しているのはモバイルフレンドリーであるため、できる限り早期に対応するようにしましょう。
YMYLとは、Your Money Your Lifeのことで、人の命やお金、健康に関連するジャンルのことです。
Googleは、病院やクリニックの医療領域を、YMYLの範囲だと定めています。
YMYLに含まれるジャンルでは、他のジャンル以上に発信者の信頼性や権威性が求められると同時に、質の高いコンテンツであるかが重要視されます。
そのため、中途半端な質のコンテンツでは高い評価を受けることはできません。
必ず、WEBサイト全体の質を高めることはもちろん、ブログ記事やコラム記事に関しても、1記事入魂で質を重視して対策するようにしましょう。
最後に、ダブルチェックできる体制を整えることも大切です。
医療領域は、上述したようにYMYLに含まれるため、細かなミスが評価を落とす原因になります。
また、万が一間違えた情報を発信してしまうと、ユーザーである患者様の命の危険に関わります。
それらを未然に防ぐためにも、必ず院内でのダブルチェックを心がけると同時に、不安が残る場合は外部の専門家の力も借りましょう。
第三者のチェックも含めて確認することで、細かなミスを防ぎつつ、ユーザーに質の高い情報を届けられるようになります。
ここからは、病院のSEO対策を行う手順をご紹介します。どれも外せない項目であるため、1つずつじっくりと取り組むようにしてください。
それぞれ順番に見ていきましょう。
まずは、見込み客(患者様)がGoogle検索するキーワードを洗い出します。
たとえば、自院が脳梗塞に関連する医療を提供している場合は、脳梗塞に関連するキーワードを洗い出すイメージです。
患者様が検索するキーワードの洗い出しでは、Googleが提供しているキーワードプランナーが便利です。
キーワードプランナーでは、患者様が検索しているキーワードと同時に、検索ボリュームも洗い出せるため、どの程度の見込み客に対して、ブログ記事を届けられるのかを確認できます。
Googleアカウントがあれば無料で利用できるため、まずはキーワードプランナーでキーワードを洗い出しましょう。
次に、選定したキーワードの記事構成を作成しましょう。
記事構成とは、記事全体の骨組みのことです。事前に作成した骨組みがしっかりとしていれば、適切にGoogleから評価される記事を書けるようになります。
記事構成を作成する際は、競合記事の内容を参考にすることが大切です。
実際に、対策しようとしているキーワードでGoogle検索をしてみましょう。すると、そのキーワードで対策している競合記事が出てくるので、どのような内容で対策しているのかを参考にしながら構成を作成していきます。
ただし、競合記事とまったく同様の内容では、Googleからコピーコンテンツとみなされる可能性があるので注意が必要です。
必ず、競合記事の内容を参考にしながら、自院のみが提供できるオリジナルの情報を入れるようにしましょう。
記事構成が作成できたら、その内容に則って記事を作成します。
記事を作成する際は、専門知識を持っていない患者様でも、理解できる内容であるかを確認してください。
特に、医療領域は専門用語が多いため、噛み砕いて説明しないと患者様が理解できません。
また、記事を作成した後は、作成者以外でのダブルチェックも欠かさず行いましょう。
ダブルチェックでは、専門用語を噛み砕いて説明しているか、誤字脱字はないか、自院のオリジナル情報が含まれているかなどを確認することで、質の高いコンテンツとして公開することが可能になります。
ブログ記事を公開できたら、アクセス解析ツールを導入しましょう。
アクセス解析ツールとは、PV数や滞在時間などのSEO指標を分析できるツールのことです。
代表的なアクセス解析ツールは、Googleアナリティクスと、Googleサーチコンソールです。
Googleアナリティクスでは、主にPV数やユーザー数、滞在時間、直帰率などを確認できます。
期間を絞ってこれらを分析することで、日々のSEO対策が成功しているかを判断するのに役立ちます。
Googleサーチコンソールでは、ユーザーがどのようなキーワードを検索して自院のブログに辿り着いているか、各キーワードの検索順位などを調べられます。
まずは、上記2つのアクセス解析ツールを導入しましょう。
最後に、上述した2つのツールを用いて、アクセス解析をすることが大切です。
たとえば、Googleアナリティクスの滞在時間が短い場合は、冒頭でユーザーに記事を読む価値を伝えられていない可能性があります。
その際は、記事冒頭の文言を変更したり、記事を読むメリットを伝えるようにしましょう。
サーチコンソールで、表示回数は多いものの、クリック率が悪い場合は、記事タイトルが魅力的でない可能性が考えられます。
その場合は、記事で狙っているキーワードを含めつつ、より魅力的なタイトルへと変更してください。
上記のように、SEO対策で勝つためには日々の分析と改善が必要不可欠です。
まずは、上記2つのアクセス解析ツールを用いて、日々SEOの改善を図りましょう。
ここまで、病院のSEO対策を解説してきました。病院のSEO対策では、E-A-Tを担保することも非常に大切です。E-A-Tとは、下記3つの言葉の頭文字を取ったものを指します。
医療領域は人の命に関わるジャンルであるため、発信者の信頼性や権威性が欠かせません。
なぜなら、仮にこれらを持ち合わせていない素人の方の記事が上位表示されてしまうと、患者様に対して不適切な知識を与えてしまう危険性があるためです。
だからこそ、Googleは専門知識を有しており、信頼性のある情報を発信できる医師の方や看護師の方の情報発信を求めています。
そのため、ブログ記事やコラム記事内では、「誰が記事を書いたのか」を明確に記載するようにしましょう。
さらに、医師や看護師の方の過去の経歴や保有資格、普段診療している科目なども網羅的に記載することで、患者様とGoogleからの信頼を得やすくなります。
必ず、E-A-Tを担保した上でコンテンツを作成することを念頭に置いて取り組みましょう。
本記事では、病院のSEO対策について解説をしました。
病院のSEO対策は、内部対策、外部対策、コンテンツSEOに取り組むとともに、地域ビジネスに有用なローカルSEO対策を行うことが非常に大切です。
事前準備として、ガイドラインに違反しないコンテンツを作成できるよう、WEBサイトをモバイルフレンドリーにしたり、ダブルチェックができる体制を整えたりしましょう。
また、自院のみでの対策が難しいと判断した場合は、積極的に外部の専門家の手を借りることも成功のポイントの1つです。
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