ハミングバードアップデートとは【概要やSEOへの影響について】

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近年のコンテンツ重視のSEO対策において欠かせないのが「ハミングバードアップデート」を意識した改善です。ハミングバードとは、2013年9月にアップデートされ、キーワードの検索意図と文脈を理解して検索順位を決めるアルゴリズムです。

このアップデートによって従来の「辞書型の検索」から「会話型の検索」へと変化し、ユーザーの利便性が上がったと言われています。

Googleの検索エンジンアルゴリズムは、幾度にも渡り検索結果を向上させるアップデートを行なっています。

ハミングバードアップデートもその中の1つであり、2013年9月にアップデートが行われました。

本記事は、ハミングバードアップデートの概要や、SEOにもたらした影響について解説をします。

アップデートを読み解くことでGoogleの考えを理解することに繋がるので、ぜひ参考にしてください。

「SEOとは」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>>【2021年版】SEOとは?その概要と仕組み・成果を出すために押さえるべきポイント

この記事の執筆者

田中雄太

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アダムテクノロジーズ執行役員
SEOコンサルタント

株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。

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ハミングバードアップデートの概要

ハミングバードアップデートの概要

ハミングバードアップデートは、素早い動きを特徴とする「ハチドリ」という鳥から由来されています。

ユーザーにとって素早い問題解決を提供できるように実施したのがハミングバードアップデートであり、会話型検索などの機能が大きく向上しました。

ハミングアップデートは、2015年に実施された「パンダアップデート」のような、検索アルゴリズムを調整するアップデートとは少し違います。

パンダアップデートなどは、検索結果から低品質なコンテンツを削除するなど「アルゴリズムの調整」に限られた話ですが、ハミングアップデートは「アルゴリズム自体」を刷新しています。

現在の検索結果の基盤となっているアップデートですので、SEOに関してどのような影響をもたらしたのかを次で確認していきましょう。

ハミングバードアップデートがSEOにもたらした影響

ハミングバードアップデートがSEOにもたらした影響

結論、ハミングアップデートはユーザー目線でみると、大きくSEOに影響したと言って良いアップデートです。

しかし、メディア運営者に関してはそこまで検索順位に変動はなく、むしろ適切なキーワードで適切に上位表示されることが増えました。

アップデートが実施される以前は、例えば「静岡駅 ラーメン屋」と検索をしても、静岡県全体のラーメン屋が検索結果に表示されていました。

しかし、実施以降は「検索意図の背景」が読み解かれるようになり、静岡駅に入っているラーメン屋や、駅周辺のレストランに関する情報にキャッチアップできるようになっています。

会話型検索の機能が向上した

ハミングアップデートが実施されたことで、ユーザーは「検索結果と会話をすること」が可能になりました。

こちらは比喩表現ではありますが、検索したい背景をそのままキーワードにすることで、適切な情報を取得することができるようになったのです。

つまり、ハミングアップデート以降は単語の「意味」を読み解くよりも、ユーザーの「意図」が検索結果に反映されるようになりました。

また、実際に音声でキーワードを入力する「音声検索」の機能が向上したのも、ハミングアップデートの影響です。

音声ではより会話調に近いキーワードが入力されるため、検索エンジン自体の読み込み精度が劇的に向上したと考えられます。

ハミングバードアップデートから読み解くSEO対策において重要なこと

ハミングバードアップデートから読み解くSEO対策において重要なこと

ハミングアップデートが検索結果に大きな影響を与えたことは事実ですが、検索順位に大きな影響は与えていません。

しかし、ハミングアップデートから読み解ける、SEO対策において重要なことが2つ挙げられます。


  • • ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作ること
  • • アップデートに対して早急な対応をすることが正解ではないこと

それぞれ順番に解説していきます。

ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作ること

ハミングアップデートが実施されたことによって、ユーザーの意図をコンテンツに反映させることが重要になりました。

アップデートが実施される以前は「過剰なキーワードの詰め込み」や、意図しないページに飛ばす「スパムサイト」でも上位表示できたのは事実です。

しかし、ユーザーの検索意図を満たしていないページは、もれなく除外もしくは削除されることになりました。

検索意図を満たしたコンテンツを作ることは当たり前といったイメージがあるかもしれませんが、実は満たしているようで満たしていないページは多く存在します。


  • • キーワードに不適切なペルソナを設定するケース
  • • 記事内で徐々にキーワード意図から内容がずれていくケース
  • • SEO対策を意識しすぎたキーワードの乱用

など、心当たりがあるケースはないでしょうか。

ハミングアップデートは現在のアルゴリズムの基盤になっているため、今一度検索意図を満たす重要性を確認することが大切です。

アップデートに対して早急な対応をすることが正解ではないこと

ハミングアップデートは、検索順位に大きな影響をもたらしたわけではありません。

アップデートが来るとメディア順位が下降しないか心配になりますが、必ずしもそういったケースに限らないということです。

早急な判断をするあまり、アップデートを深く分析しない内にコンテンツを見直すことは、得策とは言えません。

ハミングアップデートに限らず、誰にどのような利益をもたらすアップデートであるかを確認し、必ずしも早急な対応をするべきではないといったことを覚えておきましょう。

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