SEOで競合に勝てるキーワードの選び方と必須ツール
SEO対策
ナレッジパネルはSEOにおける施策の1つであり、ユーザーが特定のキーワードで検索した際に、検索結果に情報が表示されるボックスのことです。ナレッジパネルに表示されることで、自社への流入元が増えることに繋がり、結果的に問い合わせを獲得できる可能性も高まります。
ただし、ナレッジパネルはすべてのケースで表示されるわけではありません。適切な施策を講じることで表示されるため、まずはその知識を身に付けることが大切です。そこで本記事では、ナレッジパネルの概要や表示できる内容を解説するとともに、ナレッジパネルを表示させる方法をご紹介します。SEOをより有利に進めるためにも、ぜひ参考にしてください。
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
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ナレッジパネルとは、ユーザーが特定のキーワードで検索した際に、検索結果に情報が表示されるボックスのことを指します。人物、物事、店舗の写真、組織などに関連する情報を掲載することができ、ユーザーの検索満足度を高められる効果があります。
ナレッジパネルは、Googleがユーザーの検索キーワードとの関連性から必要であると判断した情報が表示されます。そのため、必ず自社が求める情報が掲載されるわけではありません。
ただし、ナレッジパネルが表示されることでユーザー満足度が高まり、自社への流入元が増えることに繋がります。店舗であれば、実際の来客数が増えた事例や、ホームページのアクセス数が増えた事例も多々見られるので、どのような事業者であっても取り組むべきSEO施策の1つだと言えるでしょう。
先程、ナレッジパネルの情報はGoogleが判断していると解説しましたが、何を起点にして判断しているのか気になる方は多いかと思います。
結論から申し上げると、ナレッジパネルの情報は2012年に公開されたエンティティに基づいており、こちらには5,000億を超える事実が蓄積していると言われています。
エンティティとは実際に存在する人物や建物、物事全般のことで、独立した一意の対象物を指します。
スポーツや音楽といった分野に関してはライセンスデータを参照してナレッジパネルに反映しており、その他の一般的な情報に関しては、ウィキペディアの情報をソースとして引用していることが多いです。
また、上記以外にもナレッジパネルでは、Googleマイビジネスの機能を活用し、自社の情報を掲載することもできます。店舗の住所や外観写真、営業時間、ホームページ等などの情報を掲載できるため、基本的にはこれらの情報から自社のホームページや店舗に流入する仕組みとなっています。
ナレッジパネルはGoogleが管理しているナレッジグラフを元に設計されたものです。
ナレッジグラフとはWeb上にあるデータから人物のプロフィールや場所、企業などのエンティティと情報を識別してくれるシステム。
これらの情報をもとに、ユーザーが知りたいキーワードを検索することで、満足度の高いナレッジパネルの提案をしてくれます。
ナレッジパネルの掲載によって、ビジネスにどんな影響を与えるのか気になりますよね?
ナレッジパネルはGoogle検査結果画面の目立つ場所に表示されるため、大きな宣伝効果が得られます。
たとえば以下のような効果が期待できるので参考にしてください。
それぞれの具体的な内容を確認しましょう。
たとえば「クレジットカード」をGoogle検索にかけて見ると、上記の赤枠のように右側の画面にナレッジパネルが表示されます。
ユーザーはナレッジパネルに表示された画像をクリックすれば、簡単にサイトへアクセスすることが可能です。
いくつかのクレジットカードの画像の中から自分が知りたいものがあった場合、そこをクリックします。(ここでは住友銀行を選択します)
クリックすると上記のような画面が出てきて、一番右下(赤枠)に「表示」ボタンが現れ、クリックを促すようにサイトを後押ししてくれているのがわかります。
ナレッジパネルに自社サイトの情報が表示されることで、ユーザーに対して信頼感を与えられます。
また、自社の概要をスムーズに把握してもらえるようになり、「しっかりしている会社だ」「安心できそうだ」などと好印象なイメージで受けてもらえるでしょう。
実際ユーザーが判断するのは企業の公式サイトなどですが、それよりも先に目に入るナレッジパネルは、第一印象が良いという心理が働くようになっているのかもしれません。
本記事で解説しているとおり、ナレッジパネルにはさまざまな情報が表示されます。ここでは、その代表例である下記6つをご紹介します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
ビジネスの基本情報は、会社住所や電話番号、営業時間などを掲載できます。Googleマイビジネスに登録している情報と連動しているため、Googleマイビジネスの情報を更新することで、自動的にビジネスの基本情報にも掲載されます。
Googleマイビジネスに登録するだけという非常にシンプルな方法であるため、ナレッジパネルの中でも優先的に取り組むべきです。
店舗情報におけるストリートビューを表示させることも可能です。特に、店舗が入り組んだ場所にあったり、Googleマップの情報だけでは分かりにくかったりする場合などに役立ちます。
ストリートビューと併せて、店舗の内外装写真も掲載できます。ユーザーが視覚的に店舗の情報を捉えられるため、足を運ぶといった行動喚起もしやすいです。また、今後人材採用を強化するために、オフィスの内装などで企業の良さを訴求したい場合にも有用でしょう。
ユーザーが自発的に投稿した口コミもナレッジパネルに表示されます。良い取り組みをしている企業や店舗であれば自然に良い口コミが集まるため、集客の力強い手助けとなるでしょう。
ナレッジパネルでは、ホームページのURLも表示されます。こちらは、Googleマイビジネスの情報を基に表示される仕組みです。特に、会社名でユーザーが検索した際に、ナレッジパネル上でホームページのURLがあることで、会社やビジネスの情報を訴求できる大きなチャンスが生まれます。ホームページが存在する場合は、必ず掲載するべきだと言えるでしょう。
上述したホームページのURLと併せて、会社やビジネスに興味を持っているユーザーにルート案内を表示させることも可能です。対面での商談を希望する場合や、エステやサロンなど直接の施術が必要なビジネスを展開している会社に役立ちます。
ナレッジパネルの申請方法は、手順がいくつかあるものの、それぞれは非常にシンプルです。
手順は上記3つです。それぞれ順番に解説します。
まずは、ナレッジパネルを管理するGoogleアカウントを作成しましょう。なお、会社や個人の代表で利用しているGoogleアカウントがすでにある場合は、そのアカウントで構いません。
次に、Googleアカウントにログインした状態で、自社のビジネス情報が掲載されたナレッジパネルをクリックします。一番下に「ナレッジパネルに対し申し立てを行う」という記載があるので、認証を受けるためにクリックしましょう。その後、ナレッジパネルに認証された後に利用できる機能の紹介が表示されます。
Google Googleの認証を受ける最後に、YouTubeやGoogle Search Consoleなどにログインを行い、自身がGoogleサービスとナレッジパネルの代表者であることの認証を受けます。これにより、自社でナレッジパネルの情報を管理できるようになります。
ナレッジパネルに掲載する情報は、インターネット上に存在する情報との関連性があるかを、最終的にGoogleが判断します。そのため、まずはインターネット上に自社の情報を充実させることが大切です。
たとえば、ホームページのSEO対策を強化したり、SNSで継続的に発信したりすることが挙げられます。高い確度で情報を更新できるようにするためにも、基本的な対策は日頃から行っておくようにしましょう。
もしGoogle認証で審査に落ちてしまった場合、Googleの送信メールに審査に落ちた理由が具体的に記載されています。
審査はGoogle独自で行っているため、落ちた原因に対しての対応を行った後、再申請を行えば問題ありません。
Googleの判断によってナレッジパネルの認証がされても、検索したら表示されていない場合もあります。
また、ナレッジパネルは自動生成されているので、違った情報や写真が掲載されてしまう可能性も少なくありません。
その場合、どんな対策を取れば良いのか紹介します。
自社のサイトについて検索しても、ナレッジパネルが表示されていない場合もあります。
「Google ビジネス プロフィール」情報の充実を図ることが大切です。
Google ビジネス プロフィールとはGoogle検索やマップなどの情報を表示し、管理するツールのことです。
またGoogleマップなどを介し、自社への口コミに対して丁寧に返信することでユーザーからの評価が高まります。
具体的には、店舗に訪れたユーザーに対して口コミの投稿を促すことが挙げられます。
自然発生的に投稿される口コミの質を高めるためにも、当然ながらビジネス全体の質を担保することも大切です。
さらにGoogleは、ビジネスにおける知名度も重要視しています。そのため、ホームページのSEO対策を強化することで、あらゆるキーワードで自社が認知されるようになり、自社にとって良い結果をもたらすでしょう。
自社のナレッジパネルは、Googleのアルゴリズムによる分析によって自動生成されています。そのため、事実と異なる画像や情報が表示されていることもあり、内容を変更する必要が出てくるかもしれません。
ビジネス事業者本人ならGoogleに申し立てをして、内容の変更や修正を提案できます。手順は以下の通りです。
正常にログインが完了すればナレッジパネルの修正が可能です。しかしGoogleに修正の申請をする場合は、修正したい理由や内容を裏付けできる情報のURLが必要になります。
Googleの審査に通らなければ修正できないので、気をつけてください。
ナレッジパネルで編集できる項目はGoogleによって決められています。
その他の項目に関してはGoogleのホームページを参考にしましょう。
Google ナレッジパネルの情報を更新する本記事では、ナレッジパネルの概要や審査の通過方法、表示できる内容などを解説しました。ナレッジパネルに自社や店舗の情報が掲載されれば、問い合わせや来店に繋がる大きな起点となります。
まずは、ナレッジパネルの認証を受けるためにも、ホームページを最新の情報に整えたり、必要に応じてSEO対策を強化したりしてみてはいかがでしょうか。