オールドドメインを利用するリスクについて
バックリンク
オールドドメインの最大の価値とも言っていいのは、かつて運営されていたサイトに対するバックリンクがそのまま残っているということです。ドメイン自体は失効してしまっても、リンク元の運営者がそれに気づかない限りはリンクは有効になったままです。バックリンクがたくさん貼られていたり、価値の高いサイトからリンクされたオールドドメインを購入することで、新規ドメインよりも数歩進んだ状態でサイトをスタートすることができました。
しかし、現在Googleでは「リンクの質」を重視しており、低品質なリンクや不自然なリンクに関しては無効化や自動ペナルティのリスクがあります。唯一期待できることとすれば、関連性が高く、かつ価値の高いサイトからのリンクが残っているオールドドメインです。こういったドメインは滅多に出回ることがありませんので、他の様々なリスクを回避する意味でも新規ドメインを購入した方が無難かもしれません。
ページランク
ページランクは、かつてGoogle検索のサイト評価がバックリンクを中心としていた時代には重要な指標でしたが、2013年12月には更新が終了し、2016年にはページランク自体が廃止になりました。ゆえにページランクについてはだいぶ昔から価値はなくなり、現在ではほとんど参考にしている人はいないことでしょう。
ドメイン年数
ここ数年までは、弊社でも検証の結果「ドメイン年数の長いオールドドメインの方が上位表示しやすい」という見解でしたが、現在はドメインの年数も関係がないようです。2017年にGoogleのジョン・ミュラー氏がTwitterでつぶやいたことで知られるようになった、比較的新しいオールドドメインに関する情報です。
それでもオールドドメインにはメリットがある
昔ほど大きな差はありませんが、やはり長い年数を運用していたオールドドメインの方が有利な面は残っています。オールドドメインと新規ドメインの違いについて解説していきます。
インデックス速度が速い
クローラーはサイトの更新頻度を見て、頻度が多いサイトに関しては素早くインデックスしてくれる傾向にあります。オールドドメインの内、更新頻度の高いサイトであれば、新規サイトと比べてもインデックスの速さに差がつきます。同じ内容の記事を同時にアップした場合、オールドドメインの方が先にインデックスされやすいため、後からインデックスされた新規サイトの方はミラーコンテンツや低品質なコンテンツとみなされる可能性もあります。スピードが勝負のWebの世界においては、このインデックス速度の差が大きいとも言えます。
まとめ
SEO業界では「オールドドメインは効果がない」という認識が広まっていますが、厳密に言えばオールドドメインを使用するメリットは十分にあると言えます。ただし、ペナルティリスクを抱えたオールドドメインであれば使用は避けた方が良く、被リンクとしてオールドドメインを購入するのは今後もおすすめできません。オールドドメインの利点を生かしながら、自然なドメイン運用を心がけましょう。