ページランクとは
Googleの検索エンジンがウェブサイトの重要度を決める上での指標となるものを、ページランクといいます。
ページランクは該当のウェブサイトに対して送られているリンク(被リンク)の数と質によって決められ、その評価は「0」から「10」までの11段階で表されます。
特徴
ページランクという指標は、「リンクが集まっているページは重要だ」という考えからGoogleによって開発されました。
ちなみにページランクの「ページ」はGoogleの共同創業者・Larry Page(ラリー・ペイジ)の名が由来とされています。
ページランクがSEOにもたらす効果
ページランクがSEOに影響を与えることは確かですが、それはあくまでGoogleのランキングアルゴリズムの一つに過ぎません。
このランキングアルゴリズムは200以上あり、それぞれが多少なりともSEOへの影響力を持っているため、単純に「ページランクを上げれば検索順位も上がる」というわけではありません。
とはいえ、ページランクが高いことにはメリットはあってもデメリットはありません。SEO施策として最優先で取り組むべきことではありませんが、ページランクを上げる意味は少なからずあるでしょう。
ページランクは非公開になった
2016年3月にアメリカのSEOメディアで、それまでページランクを確認する手段であった「Googleツールバー」の「ページランク取得機能」が機能していないということが発表されました。
その後、同じくアメリカのSEOメディアにて、「Googleツールバー」をはじめどのような手段を使ってもページランクの確認ができなくなっていることが報じられました。
ページランクの歴史
今やGoogleは世界最大の検索エンジンとなっていますが、実は業界ではかなり後発でした。Googleが登場するまで、既存の検索エンジンのアルゴリズムはとても単純なもので、検索されたキーワードに対してそのキーワードの量が多いサイトから上位表示していました。
そこにGoogleは、該当サイトに送られている外部リンクの質と量を重視した「ページランク」という概念を持って登場しました。
あるキーワードを検索したユーザーに対して、より信頼されているページ(外部リンクはつまり他薦と捉えられる)を上位表示させることで、Googleの検索エンジンの品質は広く認められ、現在も世界でトップシェアを誇っています。
しかしページランクの概念は今も有効!?
ページランクが非公開になったものの、実はページランクという概念は現在も存在していることがわかっています。
これまでと変わらず検索順位を決める重要な要因として検索エンジン側で機能していることが、正式に発表されているのです。
現在のページランクを知る方法
現在、ページランクは公式にはブラックボックス化し、確認することができなくなっています。
しかし信ぴょう性は高くないものの、代替となる手段が存在していないこともありません。
以下に、現在ページランクを知ることができる方法をご紹介します。
参考ツール
これからのページランクの考え方
ページランクの正式な確認ができなくなった現在でも、被リンクはSEOにおいて最も重要な要素になっています。実際にGoogleもそう明言しているため、事実であることは間違いありません。
Googleによると、検索順位が決まる上で最も大きな要因となるのが被リンクとコンテンツの2つなのだそうです。
ページランクが数値として見えなくなった今、SEO施策を行う者が意識すべきは検索エンジンへ向けた対策ではなく、ユーザー目線に立った対策なのではないかと思われます。
Googleの目的はあくまでユーザーに価値のある検索結果の提供です。これからも検索エンジンのアルゴリズムが進化していくことを考えると、ユーザーが満足できるコンテンツの提供と被リンクの質と量の向上は上位表示への近道と言えるのではないでしょうか。
まとめ
一時は「絶滅」と言われたページランクですが、実際には現在もSEOにおいて大きな意味を持っています。
被リンクの質と量が結果に直結するページランクは、必然的に上位表示の大きな要因になるんですね。
被リンク、コンテンツの対策がこれからもSEOにおける大きな課題と言えそうです。