メルマガとは?配信するメリットと種類・効果最大化の方法を解説
コンテンツマーケティング
パンダアップデートは2011年(日本では2012年7月)に導入された、良質なコンテンツを揃えたサイトを上位表示し、低品質なサイトを上位表示しにくくするためのGoogleアップデートです。今回はSEOにおけるパンダアップデートについて詳しく解説します。
Google検索は非常に高品質なサイトが上位を占めている傾向にありますが、こうした検索結果の背景には「パンダアップデート」があります。
パンダアップデートが行われた理由やSEOに与えた影響を深く理解することで、Googleが認める高品質なコンテンツを作成することができ、SEOで上位表示を狙える可能性が高くなります。
この記事では、パンダアップデートの概要や、パンダアップデートから考えるSEO施策について紹介します。
より高品質なコンテンツを作成するためにも、ぜひ参考にしてください。
「SEOとは」については以下の記事にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>>【2021年版】SEOとは?その概要と仕組み・成果を出すために押さえるべきポイント
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
目次
表示
閉じる
パンダアップデートとは、2012年7月に行われた、Googleのアルゴリズムアップデートです。
初めは海外を中心にパンダアップデートが実施され、検索結果の順位の変動や、良質なコンテンツの判断が行われていました。パンダアップデートは「良質なコンテンツを上位表示させ、低品質なコンテンツを検索結果から除外する目的」で実施され、ユーザーにとって有益ではないコンテンツは軒並み除外されることとなりました。
では、なぜGoogleはパンダアップデートを行ったのか、その理由について次で解説していきます。
パンダアップデートが行われた理由は、一言で言えば「ユーザーの満足度」を高めるためです。
パンダアップデートが行われる以前のGoogleの検索結果は、とても高品質と呼べるようなものではありませんでした。
オリジナルコンテンツがほとんど存在せず、他人のコンテンツをそのまま公開した「コピーコンテンツ」や、人の手で生成されていない「自動コンテンツ」が多数上位表示され、ユーザーは求める情報になかなか手が届かなかったのです。
元々高品質なコンテンツを上位表示させるという目的よりも、低品質なコンテンツを除外する目的でアルゴリズムが組み込まれ、価値のないページ評価を下げる機能を追加し実装しました。
結果、パンダアップデートが行われたことで、検索結果の11.8%が変動し、低品質なコンテンツページが上位に表示されづらくなったことでGoogleユーザーの満足度は大きく向上しました。
ここからは、パンダアップデートで低品質評価とみなされた4つのサイトの特徴を紹介します。パンダアップデートは現在の検索結果の基盤にもなっているため、これらのサイトに当てはまる運営をされている方は注意が必要です。
その4つのサイトの特徴は下記の通りです。
それぞれ順番に解説します。
1つ目は「コピーコンテンツ」と呼ばれる、他サイトのコンテンツをそのまま取り扱ったサイトです。 一般的に、一致率が「50%」を超えるページはコピーコンテンツの危険性があり、30%前後が望ましいとされています。
当時は、ほぼ100%のコピーをしたページが上位表示されていたため、これらのページは軒並み検索結果から除外されることになりました。
2つ目は独自性のないアフィリエイトサイトです。
パンダアップデートで最も低品質と評価されたのがこのケースで、ページ単体ではなく、サイト全体の検索順位が大きく下落するサイトが目立ちました。
独自性のないアフィリエイトサイトとは、紹介する商品の販売ページの文言をそのままコピーし、自社サイトで取り扱っているかのように見せていたサイトのことです。 こちらも、上述したコピーコンテンツと同様のケースであり、Googleは「独自性」と「信頼性」を求めているのだと理解するきっかけにもなりました。
現在、各アフィリエイトサイトが独自の付加価値や実績を権威性として打ち出すようになったのも、パンダアップデートがきっかけだと言われています。
3つ目は誘導ページです。誘導ページとは、特定のキーワードやフレーズのために設定された、意味をなさないページの集まりのことです。
HTMLサイトマップの劣化版であり、キーワードのみが羅列されているページが検索結果に表示されていたため、ユーザーにとって有益ではないと判断され、除外されることとなりました。
4つ目はプログラムによって生成されたコンテンツです。プログラムによって生成されたコンテンツとは、人の手を一切加えず、ページ内にキーワードが乱立し、何を伝えたいページなのか判断できないページを指します。
当時のGoogle検索結果は、キーワードをページ内に詰め込むことで上位表示ができていたこともあり、こういった自動生成コンテンツが量産されていたのです。
先ほどの独自性のないアフィリエイトサイトと同じく、人の手を加え、独自性のある付加価値が求められるようになりました。
ここからは、パンダアップデートがSEOに与えた大きな2つの影響について解説します。
それぞれの影響を順番に解説します。
SEOに与えた1つ目の影響は、ユーザー目線の高品質ページが上位表示されるようになったことです。
正確に言えば、高品質ページは元々高い評価を受けていましたが、低品質ページが除外されたことで、高品質なページがより上位表示されるようになりました。
独自性のある情報を持ち、付加価値を提供しているサイトが上位表示されたことで、ユーザーにとって有益な情報が届きやすくなったのです。
また、現在のGoogle検索結果は「企業サイト」が上位表示を占めていますが、当時は「個人サイト」でも多数の上位表示がされており、実は、現在よりも独自性や付加価値を評価していたと言えるかもしれません。
パンダアップデートでは、高品質を満たす25の要素が設定されました。それが下記の通りです。
※少し長くなります。
つまり、検索エンジンで上位表示を狙うためにコンテンツを作るのではなく、ユーザーにとって有益なページを作成することで、結果上位表示できる高品質なサイトだと判断する。という見解ができます。
パンダアップデートの背景から考えるSEO施策は下記の3つです。
手動で更新すること:プログラムによってキーワードが乱立したページを量産するのではなく、質の高いページを1つずつ手動で生成すること。
独自性+経験:1つ1つのコンテンツに対して、自分が経験した出来事や独自性を織り交ぜ、ユーザーにとって有益な情報を届けられる付加価値を付けること。
Googleが求める検索結果に適したページの作成:25の要素を満たしたサイト運営を心がけ、ユーザーにとって有益ではないページの生成をしないこと。
25もの要素が重なると、コンテンツを作り続けることが非常に大変に感じるかと思いますが、一言でまとめるのであれば「ユーザーにとって有益なコンテンツを届けること」です。
SEOはユーザーのためにアップデートが繰り返されますので、逆にユーザーを考え続けてコンテンツを作れば、アップデートの心配はしなくても良いと言えるかもしれません。
良質なコンテンツとはパンダアップデートについて解説をしてきました。パンダアップデートは低品質はページを削除するために実施され、11.8%の検索結果が変動することとなりました。
Googleが掲げる25の要素を今一度理解し、生成するコンテンツに落とし込むことで、Googleからもユーザーからも高品質なページだと判断されるはずです。ぜひこの記事で紹介したSEO対策を実施し、上位表示を狙う参考にしていただければ幸いです。