【2022年SEO対策まとめ】最新の『E-E-A-T』も含めGoogleアップデートの重要トピックと2023年予想
SEO対策
SEOの検索結果を分析していると、PAA(People Also Ask)が表示されることが多々あります。PAAは「他の人はこちらも質問」と表示されている枠のことであり、ユーザーの抱える質問(悩み)に対する答えを抜粋して表示してくれます。
本記事では、PAAの概要を解説するとともに、どこに表示されるのか、どの記事から採用されているのかをご紹介します。また、PAAに表示されるためのポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
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まずは、PAA(People Also Ask)の概要から解説します。PAAとは、他の人はこちらも質問という枠に表示される内容のことであり、海外の検索結果では2017年から適用されていました。日本の検索結果では2022年4月頃から適用されており、ユーザーが抱える悩みや質問の答えが抜粋して表示されることが特徴です。
また、表示されるPAAも文章のみならず、リスト(箇条書き)や画像、表が表示されることもあります。PAAに表示されれば、記事タイトルとURLと併せて記事内容が表示されるため、PAAからの流入を図れる可能性があります。
しかし、PAAが優秀になりすぎてしまうと、ユーザーが記事を読まなくともPAAだけで悩みを解決できてしまう懸念も考えられています。
PAA(People Also Ask)は、検索上位に表示されている記事の間に表示されます。表示される位置は固定で決まっておらず、2022年9月時点では、3位〜4位の間に表示されるケースが多いです。
そのため、仮にPAAが3位〜4位の間に表示され、自社の検索順位が6位や7位の場合、さらにクリック率(CTR)が落ちてしまうかもしれません。これらを防ぐためには、PAAよりも高い位置に表示するよう、検索順位を上げることがより一層重要になります。
PAA(People Also Ask)は、基本的に検索上位を獲得している記事の内容から採用されています。採用される記事の基準は公開されていないものの、ユーザーの抱える質問や悩みに対して、最も適しているとGoogleが判断した部分が採用されていると思われます。
ただし、PAAの数に上限は設けられていません。加えて、文言が少々変わっているだけで、同じような検索意図のPAAが複数個表示されるケースもあります。また、記事内のQ&Aやよくある質問のように、PAA向けのコンテンツはやはり採用されやすいです。
今後PAAに採用されるためには、Q&Aのコンテンツを分かりやすく用意し、構造化マークアップなども行ったほうが良いのは間違いないでしょう。
先ほど、PAA(People Also Ask)は検索上位を獲得している記事から採用されていることを解説しました。加えて、PAAは強調スニペットから採用されることもあります。強調スニペットとは、SEOの検索結果の一番上に表示される内容であり、Googleがクエリの答えとして適切だと判断したものを、文章付きで掲載してくれる機能のことです。
通常の検索結果で表示される記事コンテンツの3倍の面積を有しており、通称「検索0位」と呼ばれることもあります。また、強調スニペットは「〇〇とは」のようなクエリで多く表示されます。
強調スニペットに採用されつつ、PAAでも表示されれば一石二鳥なので、強調スニペットを中心に狙っていくことも1つの手段でしょう。
ここまで、PAA(People Also Ask)の概要や表示される場所などを解説してきました。ここからは、PAAに表示されるためのポイントを解説します。
PAAは、基本的に検索上位を獲得している記事の内容から抜粋されます。そのため、まずは検索上位を獲得しなければなりません。検索上位を獲得するには、キーワード選定を適切に行なったり、アクセス解析を行ってリライトで改善したりするなど、基本的なSEO対策が不可欠です。
基本的なSEO対策を深く理解できていない場合は、PAAに表示されることを目指すよりも、まずはSEOの概要や対策ポイントを理解することから始めてみてはいかがでしょうか。
次に、検索意図に簡潔に答えることも非常に重要です。特に、強調スニペットは100文字〜150文字程度の文章が採用されやすい傾向にあります。同時に、ユーザーの検索意図に対して、分かりやすく答えてあげることも重要です。
たとえば、ユーザーが「〇〇とは」で検索しているのであれば、「〇〇とは〜」で文章を書き始める必要があります。他にも「運用代行会社 比較」のようなキーワードであれば、運用代行会社の比較表を作成し、掲載する必要があるでしょう。
このように、ユーザーの検索意図に合わせた方法で答えを用意することが重要です。
Googleのロボットは、人間のように日本語を読み込んで内容を理解するわけではありません。記事内のHTMLタグ(マークアップ)を読み込んで記事の内容を理解し、検索順位を判定しています。
つまり、これらのHTMLタグを適切にマークアップしなければ、記事の情報が正しくても良い評価を受けられず、せっかくの努力が水の泡です。見出し(h)タグやリスト(li)タグ、テーブル(table)タグなど、基本的なタグはマスターしておくようにしましょう。
最後に、基本的な内容ではあるものの、Googleのポリシーに違反しないことが重要です。Googleのポリシーに違反していると、強調スニペットに採用されなくなります。当然ながら、ポリシーに違反したWebサイトを運営していると、法人としての信頼性も損なわれます。Googleは、下記のようなコンテンツがある場合はポリシー違反に該当すると明言しています。
今後の記事作成はもちろん、現状のWebサイトにも該当する表現がないかを確認するようにしましょう。
本記事では、PAA(People Also Ask)について解説をしてきました。PAAは、日本語の「他の人はこちらも質問」という機能のことであり、検索上位を獲得している記事から抜粋されます。基本は、検索3位〜4位の間に表示されることが多いため、検索順位3位以上を目指せば、クリック率を損ねることなくPAAのメリットを享受できるでしょう。
そのためには、まずは検索上位を獲得することを念頭に、検索意図に簡潔に答えたり、Googleポリシーに違反しないコンテンツ作成を行ったりしましょう。