文字数とSEOは関係あり?検索順位への影響を詳しく解説
SEO対策
検索結果で上位を獲得し、コンテンツからお問い合わせや成約を狙うSEO対策を強化したい企業は非常に多いかと思います。しかし、そのために前提として重要となるのは、検索エンジンの仕組みを適切に理解することです。
そこで本記事では、検索エンジンの仕組みや歴史をご紹介するとともに、下記に起きた重要な検索アルゴリズムアップデートを解説します。また、検索エンジンにインデックスされ、ランキングされるまでの流れや、検索エンジンの重要機能もご説明しますので、SEO対策で上位を獲得するためにもぜひ参考にしてください。
株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。
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まず検索エンジンとは、GoogleやYahoo等の、ユーザーが自身の求める情報を掲載している媒体(プラットフォーム)のことです。加えて、検索窓と呼ばれる文言を入力できる欄にキーワードを打ち込み、画像や記事コンテンツ・動画コンテンツを返すシステムも検索エンジンになります。
検索エンジンには、無数のありとあらゆる情報が掲載されており、掲載されていないコンテンツを探すことのほうが難しいです。したがって、検索エンジンには日々膨大な量のデータが蓄積されているため、ユーザーが求める情報を迅速に検索結果に表示できます。
検索エンジンの歴史は、古く1990年に遡ります。世界初の検索エンジンである「Archie」が登場し、そこから1990年代後半にかけて、数多くの検索エンジンが出てきました。2001年には、Yahoo!JAPANが検索エンジンとしてGoogleのロボットを採用したため、現在世界の検索エンジンでも大きなシェアを占めているGoogleが注目されるようになりました。
上記から分かるとおり、実はYahooとGoogleの検索エンジンは同じ仕組みで動いており、後述する検索結果にランキングされるまでの流れも同様です。つまり、SEO対策で上位を獲得するには、GoogleとYahooの双方に対策をするわけではなく、基本的にはGoogleに対して対策をすることで、結果的にYahooでも上位表示を獲得できるということです。
ここまで、検索エンジンの概要や歴史を解説しました。ここからは、下記3つに分けて検索エンジンの仕組みを解説します。なお、後述したようにYahooはロボット型検索エンジンとしてGoogleを使用しているため、Googleの仕組みを中心にご紹介します。
まずは、検索エンジンのロボットが、コンテンツのクローリングを行います。クローリングとは、ロボットがWebサイトのリンクを辿ってコンテンツの内容を収集することです。このロボットは、Googleでは「Googlebot」と呼ばれています。
上記のとおり、Webサイトでコンテンツを更新したとしても、クローリングをしてもらわなければ、コンテンツの存在を知ってもらうことはできません。クローリングをしてもらわなければコンテンツの意味をなさないため、いかに早くクローリングされるかが鍵となります。そのためには複数のコツがありますので、詳しくはインデックスを促すコツとともに後述します。
クローラーとは検索エンジンのロボット(Googlebot)がクローリングを行った後、インデックスを行います。インデックスとは、クローリング時にロボットが収集した情報を、検索エンジンのデータベースに適切に登録することです。
上記のインデックスが完了すると、Webサイトのコンテンツが検索結果に表示されることとなります。インデックスされていなければ、次で解説するランキングの対象にすらならないため、インデックスに関してもいち早くしてもらえる対策を行うことが重要です。
インデックスとは最後に、インデックスされたデータ(コンテンツ)が、検索結果にランキングされます。ランキングとは、端的に検索順位のことだと捉えれば問題ありません。基本的には、ユーザーが検索したキーワードと関連性が高く、なおかつ抱えている悩みをすべて解決できることが条件となります。
たとえば、ユーザーが「SEO対策 費用」と検索したのであれば、SEO対策に必要となる、あらゆる費用が解説されたコンテンツが上位にランキングされます。なお、検索エンジンがランキングを決定する基準に関しては200位以上存在し、それらは「品質評価ガイドライン」によって公開されています。
先程、検索エンジンの仕組みについてご紹介しました。ここからは、検索エンジンにインデックスを促す3つのコツをご説明します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
まずは、サイトマップの送信を行うことです。サイトマップとは、特定のドメイン(Webサイト)のページを一覧で表示するマップのようなものです。検索エンジンのロボットが内容を理解するのに役立つのがサイトマップであり、Google Search Consoleにサイトマップ送信機能があります。
具体的には「URL検査」機能がありますので、ここでインデックスを促したいコンテンツのURLを入力し、Googleに対してコンテンツの更新を知らせることが重要です。
次に、ディレクトリ構造をシンプルにすることも大切です。ディレクトリとは、Webサイトの階層のことだと捉えれば問題なく、たとえば「トップページ→カテゴリーページ→記事ページ」等のディレクトリが考えられます。
重要なことは、ユーザーがどのページにいたとしても、あらゆるページに対して2クリック以内で辿り着けることです。検索エンジンにWebサイトの内容を適切に理解してもらい、いち早くインデックスしてもらうには、検索エンジンがクローリングしやすい構造になっていないといけません。その工夫の1つが2クリック以内に到達できることであり、シンプルなディレクトリ構造にすることが大切です。
最後に、外部サイトからの被リンクをもらうことも重要です。検索エンジンは、被リンクを「信頼の証拠」と捉えており、被リンクが多い信頼性の高いWebサイト・コンテンツは、クローリングとインデックスが早まる傾向にあります。
被リンクを獲得するためには、大前提として高品質なコンテンツを公開することが重要です。顕在ニーズのみならず、ユーザーが潜在的に抱えている悩みをコンテンツで解決するようにしましょう。
ここまで、検索エンジンの概要や流れをご紹介しました。ここからは、検索エンジンの重要機能である下記4つをご説明します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに対して連動して表示される広告のことを指し、「検索連動型広告」とも言います。基本的には、検索結果の一番上に表示され、1クリックごとに課金される仕組み(PPC課金)となっています。また、表示される広告は入札順となっており、広告の品質や入札単価によって順位が決定します。
なお、リスティング広告は、キーワードによっては検索結果の最下部に表示されることも特徴です。
オーガニック(自然)検索とは、上述したリスティング広告を除いた検索結果のことです。リスティング広告が出航されていないキーワードでは、検索結果の一番上からオーガニック検索に対する結果(コンテンツ)が表示されます。
また、本記事でも解説している「品質評価ガイドライン」に基づいてランキングが決定されます。広く言われているSEO対策は、このオーガニック検索で上位を獲得するための施策のことです。
ユニバーサル検索とは、上述したリスティング広告やオーガニック検索に加えて、動画や画像等のコンテンツが表示されることです。基本的にはオーガニック検索と同様に、ユーザーが検索したキーワードに対して、検索エンジンが関連性の高いと判断しているものから上位表示されます。
ユニバーサル検索では、たとえば上記が挙げられますので、それぞれを簡易的にご説明します。
ローカルパックは、地域性の高いキーワードで検索された際に表示される検索結果のことです。たとえば「銀座 ラーメン屋」と検索すると、検索結果の一番上に写真付きで複数のラーメン屋が表示されます。他にも、焼肉屋や居酒屋など、キーワードに対して異なる検索結果が表示されることが特徴です。
リッチスニペットとは、titleタグの下に表示される、ユーザーがより理解しやすくなるための情報のことです。リッチスニペットは合計30種類あり、例えば下記が挙げられます。
上記の他にも、会社概要や求人情報等が表示されることもあります。
ナレッジパネルとは、著名人や場所等に関して、検索エンジンが関連性が高いと判断した基本情報等を一覧で表示する機能のことです。ナレッジパネルは、Googleが保有しているナレッジデータがあるため、そのデータベースを基に結果を返しています。
ナレッジパネルが表示されることで、ユーザーは特定のコンテンツにアクセスしなくても回答を得られるため、非常に便利な機能の1つだと言えるでしょう。
ナレッジパネルで表示できる内容【申請と通過方法も解説】アンサーボックスとは、ユーザーが疑問を抱えているキーワードを検索した際に、適切な答えが検索結果に表示される機能のことです。たとえば「日本の総理大臣」と検索すれば、現在の日本の総理大臣の情報が表示されたり、「本日の天気予報」と検索すれば、検索結果に天気予報が表示されたりします。
最後に、バーティカル検索と呼ばれる機能も存在します。バーティカル検索とは、検索窓の下に表示されている、動画やテキスト・地図などのカテゴリーに分けて検索できる機能のことです。
たとえば「秋服」と検索したユーザーは、通常の検索結果に表示されている情報のみならず、「画像」から情報を入手したい可能性も高いです。それらのニーズをいち早く満たせるのがバーティカル検索だと覚えておきましょう。
検索エンジンは、ユーザーに最適な検索結果を返すために、日々アップデートを繰り返しています。ここでは、その中でも特に検索結果に与えた影響が大きいアップデートをご紹介します。
それぞれ順番に見ていきましょう。
パンダアップデートは、2011年に行われたアルゴリズムアップデートです。主に、他サイトの情報をコピペしただけのコンテンツや、圧倒的に情報量が少ないWebサイトの検索順位を下げるために行われました。
ペンギンアップデートは、2012年に行われたアルゴリズムアップデートです。被リンクを当てるためだけに作られたWebサイトからの被リンクを大量に獲得しているコンテンツや、キーワードを必要以上に詰め込んだコンテンツの検索順位を下げるために行われました。
ペンギンアップデート以降、ユーザーの悩みを解決できる本当に質の高いコンテンツが評価され始めた傾向にあります。
モバイルファーストインデックス(MFI)とは、言葉のとおり、モバイル端末の情報を優先して評価するアップデートのことです。モバイルファーストインデックス以前は、PC端末でのコンテンツを中心に検索エンジンが評価しており、モバイル端末も今ほどには発達していなかったため、あまり大きな問題とは言えませんでした。
しかし、近年になってスマートフォン等のモバイル端末で検索するユーザーが圧倒的に増えたため、これらのユーザーの利便性を考慮して行われたアップデートになります。これにより、レスポンシブデザインやモバイルに最適化されていないWebサイトやコンテンツは評価を落とすことになりました。
コアウェブバイタル(CWV)とは、ユーザーの利便性を高めるために行われたアップデートのことです。具体的には、下記3点が重要視されるようになりました。
たとえば「CLS」では、ユーザーがクリックしようとした部分が突然カクつき、別の部分を誤ってクリックしてしまったなどの問題が起こると評価が下がります。上記3点は、今後検索順位を決定する上でも重要な要因として挙げられます。
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは?SEOに与える影響と対策方法についてわかりやすく解説します!本記事では、検索エンジンの仕組みを中心に、インデックスされるまでの流れや、重要機能を解説しました。検索エンジンでランキングされるためには、まずはコンテンツの内容を理解してもらうクローリングをしてもらい、情報を整理して検索結果に反映されるインデックスをしてもらう必要があります。
そのためには、サイトマップの送信やシンプルなディレクトリ構造にするなど、今日からできる工夫を必ず行いましょう。大前提として、SEO対策で上位を獲得するためには質の高いコンテンツを公開することが重要であるため、「品質評価ガイドライン」等も読み進めることを推奨します。