「メインスレッド処理の最小化」の意味と対処法を分かりやすく解説!

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スピードアップデートが実施されて以来、PageSpeed Insightsを活用する方も増えています。

今回は、PageSpeed Insightsで「メインスレッド処理の最小化」を提案された時の対処法を紹介します。

この記事の執筆者

田中雄太

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アダムテクノロジーズ執行役員
SEOコンサルタント

株式会社アダムテクノロジーズ 執行役員。
ユーザーニーズと最も近いSEO対策で、あらゆるビジネスを加速させ、より良い社会の実現を目指す。
入社から5年間で100社以上のSEO対策に従事し、様々なジャンル・キーワードでの上位表示を実現。顧客目線での目標達成にコミットしたSEOコンサルティングが強み。

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「メインスレッド処理の最小化」とは?

スレッドとは、プログラム処理の流れを表す単位のことです。
アプリケーションの開始時に最初に作られるスレッドを「メインスレッド」と言い、この処理を最小化させることでwebアプリケーションの処理を高速化できます。

PageSpeed Insightsで「メインスレッド処理の最小化」が提案されている場合、処理に4秒以上かかり、ページの表示が遅れていることを示します。

メインスレッド処理の最小化の方法

PageSpeed Insightsでは、メインスレッド処理が遅くなっている原因をカテゴリで確認できます。

かかった時間の多いカテゴリを確認すると、「Script Evaluation」(スクリプトの評価)に最も時間がかかっているケースがほとんどです。
この問題は、JavaScriptの実行を最適化することで解決します。

具体的には、次の施策が挙げられます。

不要なWordPressプラグインの削除

WordPressのプラグインを多くインストールするほど、実行されるJavaScriptも増えます。
プラグインは多くても5個が目安です。

「プラグインが多すぎて、どれを削除すれば良いか分からない」という場合、次の基準で判断しましょう。

  • 機能が被っているプラグインはないか
  • インストールしたものの使いこなせていないプラグインはないか
  • テーマの機能で代用できるものはないか

JavaScriptを圧縮する

JavaScriptを圧縮することで、コメントや空白、改行が削除され、ソースコードが軽量化されて読み込みが早くなります。

JS Minifierなど、ブラウザ上で圧縮ができるツールを活用しましょう。

JavaScriptの圧縮には、表示スピードの高速化だけでなく、サーバー容量の節約やコードの難読化といったメリットもあります。

DOM操作を最適化する

DOM(Document Object Model)とは、HTMLとCSSの要素をJavaScriptなどのアプリケーションから操作するための仕組みです。
JavaScriptによる動作の多くに、DOM操作がされています。

DOM操作は異なる言語間でもアクセスできるメリットがある一方で、その分操作の時間もかかるというデメリットもあります。
つまり、DOM操作が多いほどページの表示スピードも遅くなる傾向にあるということです。

次の方法で、DOM操作を最適化しましょう。

過大なDOMサイズの回避

PageSpeed Insightsで「メインスレッド処理の最小化」が提案されていると、「過大なDOMサイズの回避」も提案されている可能性が高いです。

この場合、「合計 DOM 要素数」を確認し、ページ内のDOM要素数を減らしましょう。
DOM要素(ノード)とはHTMLのpやimgといった要素のことです。

DOM要素の上限は、次のように推奨されています。

  • 総数:1500個まで
  • 階層の深さ:32個まで
  • 子要素60個まで

JavaScriptの書き換え

こちらは上級者向けの方法ですが、JavaScriptを効率よく作動するように書き換えることでDOM操作を最適化できます。
JavaScriptの知識がある方は、無駄な動作がないかソースコードを見直しましょう。

参考URL:DOM操作の最適化によるJavaScriptチューニング(前編) | HTML5Experts.jp

まとめ

今回は、メインスレッド処理の最小化について解説しました。

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